『コミュニケーション技術』 篠田 義明 著
[Reading Journal 2nd:読書日誌]
第五章 パラグラフの展開法
今日のところは、「第五章 パラグラフの展開法」である。前章「パラグラフのまとめかた」”前半“、”後半“では、パラグラフをどのように構成するかが書かれていた。それを受けてここではパラグラフの展開法を考える。それでは読み始めよう。
パラグラフの展開法
パラグラフは、「総論」と「各論」が論理的に結合させる必要がある。このパラグラフの論理構成について、適切な手引きがあるととても有効である。そこでここでは、書く主題、目的によって選べるパラグラフのパターンを紹介する。
このパターンには主なもので「分析による展開法」「事実による展開法」「実例による展開法」「定義による展開法」「時間の順序による展開法」「プロセス記述様式による展開法」「説得の展開法」「原因・結果の展開法」「問題・解決の展開法」「比較・対照の展開法」がある。
「分析による展開法」
この展開法は、総論で各論の概念を論理的な関係にしたがって列挙し、次に、その列挙したものを各論で、各要素か段階か概念に分解して一つ一つ述べるものである。
「事実による展開法」
この展開法は、総論で述べた内容を、各論で総論の内容を支持する事実を述べていくものである。
「実例による展開法」
この展開法は、「事実による展開法」と同じように、各論で、実例を述べ総論を支持するものである。
「定義による展開法」
ある単語・句・考えなどをほかの言葉で、その意味をはっきりとさせて読み手に誤解を与えないようにするには、定義をするとよい。
定義を指揮にすると
単語・句・考え ⇒ 区別+概念
となる。
例) 税関 ⇒ [港・(空港)や国境で船や貨物の取り締まり、関税などの事務を扱う](区別)+[役所である](概念)
この定義法は、同義語で定義するもの、反対語で定義するものなどもある。
パラグラフ内では、実際は抽象的な概念をはっきりとさせながら文を展開させると理解しやすく、それには実例を通して事実を利用すると良い。
「時間の順序による展開法」
時間や年代の順序を表わすパラグラフでは、出来事を起こった順に書く。
「プロセス記述様式による展開法」
科学技術の分野で取り扱うものに、構造(どのように組織化されているか)と機能、即ちプロセス(働きは何か、どのような仕事をするのか)がある。このようなパラグラフは、プロセスを記述することにより、ある事象が起こる順序を捕らえることが出来る。
「説得による展開法」
説得とは、相手に納得させて、書き手の意見に賛成したり、書き手の期待どうりに行動させたりすることを目的とする行為である。
そのパターンは、最初に結論を述べ、次に結論を支持する事柄を重要なものから順に述べる。
「原因・結果による展開法」
ある事柄を推論し、その結果を予測しながらパラグラフを組み立てていく仕方を原因・結果の展開法という。
この展開法では、総論で原因を述べ、各論で結果を重要なものから順に述べるのが普通である。
逆に、起こった後(結果)で、その要因(原因)が何であったのかを推論しながら文章を組み立てるやり方を、結果・原因の展開法という。
「問題・解決による展開法」
問題を提起し、それをどのように解決させるかを述べる場合は、初めに問題を述べ、次に一つ一つの解決法を、重要なものから述べる。そして、いろいろな解決法の可能性を調べて、その利点を考え、結論を決める。
「比較・対照による展開法」
二つ、あるいはそれ以上の事柄を比べながらパラグラフを展開するタイプである。類似性を主にした比較、相違性を主にした比較などがある。
未知で精通していないことを説明する場合、既知で精通していることと比較しながらパラグラフを展開させ、未知のものを明確にする。対照のパターンを使う時は、類似したものの間の相違点を述べることに心がけると良い。

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