[読書日誌]『コミュニケーション技術』
篠田 義明 著

Reading Journal 2nd

『コミュニケーション技術 実用的文章の書き方』篠田 義明 著、中央公論新社(中公新書)、1986年
[Reading Journal 2nd:読書日誌]

はしがき

先日、谷崎潤一郎の『文章読本』を読みました。内容は、論理的であり、示唆的であり、思想的であり、壮大であり、繊細な大作家らしい堂々としたものでした。だいぶ参考になった。

しばらくしてですが、本棚でこの本を見つけました。『コミュニケーション技術』という題名で紛らわしいのですが、副題に「実用的文章の書き方」とあり、この本、文章の書き方の本です

そして、パラっとめくると第一章の冒頭で

谷崎潤一郎は『文章読本』で次のように書いている。(抜粋)

として、谷崎の文章を引用した後に、次のように言っている。

谷崎氏のような高名で、プロの文章家の説を批判するのはおこがましいが、「私は、文章に実用的と芸術的との区別はないと思います」といわれていることにはいささか抵抗を感じる。(抜粋)

つまり著者は、この本で「実用的な文章」の書き方を指南するということらしい。そういう意味で、ボクとしても、実用的な文章の方があり難いわけだし。谷崎は谷崎として、この本も読んでみることにした。それでは、読み始めよう。


現代は、科学技術の発達により日常的に書く機会や発表の機会が増えている。自分の勉強や仕事、研究にかかわる文章を論旨が分かるようにうまく書けるかは、重要な問題となっている。

本書では、分かりやすい文を、苦しまないで、早くまとめるコツをまとめている。実用文は、苦しんでまとめるものではなく、一定のルールにしたがって、正しく、早くまとめるものである。

文章とは「他人への伝達手段」であることにはかわりない。その伝達手段をわたくしは一定のルールの面から接近してみた。(抜粋)

このあと、著者の経歴が書かれているが、著者はミシガン大学で英語における実用文の書き方を学び、そして指導を行っている。そして、その経験を生かして日本の企業でも実用面の英語の書き方、読み方、テクニカル・コミュニケーションを指導している。

実用文の書き方、まとめ方は、英語でも日本語でも共通点がいくらでも見つけられるのである。(抜粋)

目次
はしがき
第一章 伝達技術の必要性
第二章 単語の選択
第三章 文に不可欠な要素
第四章 パラグラフのまとめ方
第五章 パラグラフの展開法
第六章 パラグラフのつなぎ方
おわりに
参考文献

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