『コミュニケーション技術』 篠田 義明 著
[Reading Journal 2nd:読書日誌]
第四章 パラグラフのまとめ方
今日のところは、「第四章 パラグラフのまとめ方」の”後半“である。”前半“では、パラグラフの展開法としてどのような形があるかを学んだ。それを受けて”後半“は、パラグラフの構成要素である「総論」と「各論」の書き方とそれらのつなげ方について書かれている。それでは読み始めよう。
総論から各論へ
「総論」とは、そのパラグラフ内の主要な内容を取りまとめたものである。実用文では、パラグラフの頭に置くのが好ましい。
物事の実際は、データ[各論]から要約[総論]へと展開していくが、これを報告や文章にまとめる時には、総論から各論へと方向を変えなければならない。その報告の聞き手や文章の読み手に目を向けると、総論が先にあれば、各論を読まずともパラグラフで言わんとすることがはじめにわかり、推測をしなくても良いという利点がある。
総論の書き方
総論は、各論の内容を導く索引的な働きをする。そのため総論には力がないといけない。「一つのパラグラフには一つのトピックスを書く」ことが基本であるので、総論も中心となる事柄を一つに限定し文の形をとることが望ましい。
各論の展開法
パラグラフ内のそれぞれの文の順序は、書き手の意図や材料の性質や種類により決まる。たとえば相手を説得する文章では、相手の関心の持つ順に、もし材料が時間の流れに沿っているものであるならば、時間の順に、もし空間的な性質を持つ者であれば、空間上のオーダー(上からとか右からとか)の順に並べるのがよい。つまり重要なものから重要でないものの順に並べる。
- 時間軸のオーダー:出来事、手順、判断、推論、概念などが、それぞれの中で、時間的順序で起こっている場合はその順に並べる。
- 空間上のオーダー:図面や表を説明するには空間上のオーダー、つまり項目を左から右(右から左、上から下、前から後ろ、近くから遠く)などの順序で説明するのが良い。
- 重要度の高いものから低いものへのオーダー(演繹法のオーダー):読み手を説得する時などは、それぞれの文を重要度の高いものから低いものへと順に配列する。各文の並べかたは、読む相手により異なる。
問題と目的を明確に
実用文では、目的を述べることは第一要件である。目的を明示されないと読み手は書き手が何を述べたいのか理解できない。そのため、文章の目的を第一パラグラフに明示するのが良い。
研究に没頭している人は、自分の研究目的は理解していても、伝達する内容や伝達する対象を見失いがちである。このような人は、技術上の目的と伝達の目的を伝えないことがあり読み手を惑わせる。
目的を書く時は、まず問題点を述べ、それを技術上の目的、伝達の目的へと展開させるとよい。まず、問題点を明示する必要がある。そして問題点を把握した後、技術上の目的、つまり書き手が何をしたいのか、何を行うべきかを書く。その後に伝達上の目的つまり文書(レポート)を書く理由を説明する。この伝達の目的と技術上の目的を混同してはならない。読み手が技術上の問題点や仕事の内容を熟知している場合は、技術上の目的を書かなくても良いことがあるが、伝達上の目的は書いた方がよい。

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