[再掲載]「楽しいムーミン一家」
冨原 眞弓 『ムーミンを読む』より

Reading Journal 1st

「ムーミンを読む」 冨原 眞弓 著
[Reading Journal 1st:再掲載]
(初出:2006-02-25)

『楽しいムーミン一家』—–ふたつの魔法(トローレリ)
1.ムーミン谷の地図 2.ジャングルの魔法(トローレリ) 3.モッラの裁判 4.ルビーの王さま 5.みんなの願い 6.いちばんたいせつなもの

今日の所は、第三作目『楽しいムーミン一家』について。
著者はこの本が、ヤーソンがはめてシリーズ化を考えた本であると推測する。また、はじめてムーミン谷の地図が載った。
さらに著者は、ムーミン谷と外界とのさかえ目である橋の役割を考えている。第1作目の冒頭に「橋の手すりにもたれたムーミントロール」が描かれ第3作目の 冒頭には「ムーミントロールとスナフキンが仲良く橋の手すりに腰掛けている図」が描かれ、さら『ムーミン谷の冬』の終わりには「橋の手すりに坐っている ムーミントロールとママ」が描かれている。著者は、シリーズで誰が重要な働きをするのか、ヤーソンが挿絵で示しているのだと言っている

『楽しいムーミン一家』の原題は『トロールカカルのシルクハット』である。(トロールカカル=飛行おに)

この章も本の筋に従って解説されている。

この本では、シルクハットの魔法とルビーの王様の魔法が大きな役割を果たす。

ムーミン谷の住人たちは、ルビーの王さまをまえに、ことばもなく、すわりこんだまま、 もの思いにふけってしまっていました。その焔(ほのお)のかがやきのうちに、いままで自分が考えたり体験したりしたことのなかで、いちばんうつくしくて、 いちばん力づよくて、いちばんすばらしいものを、みたような気がしたのです。そして、それらについてもういちど、考えたり味わったりしたくなりました。

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