パラグラフのまとめ方(前半)
篠田 義明 『コミュニケーション技術』より

Reading Journal 2nd

『コミュニケーション技術』 篠田 義明 著
 [Reading Journal 2nd:読書日誌]

第四章 パラグラフのまとめ方

今日のところは、いよいよ本書の中心である「第四章 パラグラフのまとめ方」である。著者が日本人の弱点と指摘しているパラグラフについて、順に本章(第四章)でまとめ方次章(第五章)で展開法、そして最終章(第六章)でつなぎ方が説明されている。第四章は、“前半”と“後半”に分けてまとめることにする。それでは読み始めよう。


日本の学生の作文術の弱点として、パラグラフの展開法とデータの取捨選択が挙げられる。一つひとつの文は理解できるが、パラグラフ全体を通して読むと何を云いたいのかわからない状況となる。そのためここでは、データの取捨選択法パラグラフの展開法を考える。

パラグラフの展開法

わかりやすいパラグラフは、文と文の内容に統一がとれ、一貫性を保っている。このような関係にある幾つかの文を重ねていって、切れの良いところで、ひとまとめにするのがパラグラフの展開法である。

つまり、文章の中でまとまった内容をもつ一区切りのセンテンス群をパラブラフという。普通パラグラフの切れ目には段落をつける。

パラグラフは、

ワンパラグラフ/ワントピック (one paragraph / one topic)(抜粋)

とするのが、大切であり、無秩序に文を並べただけでは効果的なパラグラフとならない。読みやすいパラグラフは、それぞれの文がパラグラフの中で一貫性と統一性を保っている。

この一貫性と統一性を保つためには、書いている事柄から内容的にそぐわないものを除去(情報の取捨選択)して文の統一をはかり、それぞれの文の配列(パラグラフの展開)を考える必要がある。

この配列は、①並列型②直列型③分析並列型④分析直列型となることが多い。また、分析並列直列型や分析直列並列型など基本文型をミックスしたパラブラフや、一つのパラグラフに数種の文型が生まれることもある。

① 並列型

それぞれの文が、同じか同じ内容の主語で始まる。主語は省略されることがある。

Aとは・・・・・・である。(総論・要約文)
a1は・・・・・・・である。(各論)
a2は・・・・・・・である。(各論)
a3は・・・・・・・である。(各論)

の形式をとる。

② 直列型

それぞれの主語が、直前の文のキーワード(読み手に一番伝達したい語句)からなる。あるものの働きや行動など、展開する過程を説明するのに用いられる。

Aとは・・・・・・Bである。(総論)
  Bは・・・・・・・Cである。(各論)
    Cは・・・・・・・Dである。(各論)
      Dは・・・・・・・Eである。(各論)

③ 分析並列型

冒頭の文の述部にあるキーワードを各論で一つ一つ説明して行く方法分析法という。

これは、直前の文を構成している述部から、最も伝達したいキーワードを取り上げ、それぞれのキーワードを主語として並列的に説明していく方法である。

Aとは・・・・・・B、C、Dである。(総論)
  Bは・・・・・・・である。(各論)
   b1は・・・・・・・である。(各論)
   b2は・・・・・・・である。(各論)
  Cは・・・・・・・である。(各論)
   c1は・・・・・・・である。(各論)
   c2は・・・・・・・である。(各論)
   c3は・・・・・・・である。(各論)
  Dは・・・・・・・である。(各論) 
   d1は・・・・・・・である。(各論)
   d2は・・・・・・・である。(各論)

④ 分析直列型

冒頭の文の述部にあるキーワードを各論で一つ一つ説明して行く方法分析法という。

これは、述部のキーワードを前から順に取り上げ、それぞれのキーワードをさらに直列的に説明していく方法である。

Aとは・・・・・・B、C、Dである。(総論)
  Bは・・・・・・・aである。(各論)
   aは・・・・・・・bである。(各論)
    bは・・・・・・・cである。(各論)
     cは・・・・・・・dである。(各論)
  Cは・・・・・・・eである。(各論)
   eは・・・・・・fである。(各論)
    fは・・・・・・・gである。(各論)
     gは・・・・・・・hである。(各論)
  Dは・・・・・・・oである。(各論)
   oは・・・・・・pである。(各論) 
    pは・・・・・・・qである。(各論)
     qは・・・・・・・rである。(各論)

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