[再掲載] 物には必至あり、事には固然あり
宮脇俊三 『史記のつまみぐい』より

Reading Journal 1st

「史記のつまみぐい」宮脇俊三 著
[Reading Journal 1st:再掲載]
(初出:2005-06-22)

第五章 孟嘗君列伝 物には必至あり、事には固然あり

「戦国の四君」のうちの一人、孟嘗君の話。戦国時代に食客三千人を蓄えて勢力を誇っていた。孟嘗君は宰相までのぼりつめるが、失脚するそしてまた、宰相に復活する。

失脚とともに去って行った食客たちが続々と戻ってきた。孟嘗君は歎じて言った。
「こやつらは、どの面さげておれの前に来るつもりか。顔に唾をかけてやりたいくらいだ。」
馮驩ふうかんという食客がいて、孟嘗君をたしなめた・・・・中略・・・・馮驩は言った。
「物には、必至あり、事には固然ありです。つまり、富貴には人が集り、貧賤には誰も来ません。これは事の道理であります。それを怨んではなりませぬ。温かく迎えるべきです」
孟嘗君は、「つつしんでお言葉に従います」(敬従命矣)と答えた。(抜粋)

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