「アラビアのロレンス」(改訂版)
中野好夫著 岩波書店(岩波新書) 580円 1963年(ブックOFF 350円)
[Reading Journal 1st:再掲載]
(初出:2009-08-27 )
まえがき
ブックOFFでこの本を買った。「アラビアのロレンス」って、名前は知ってるような?という感じである。
著者は、英文学者の中野好夫、手堅い本のようである。
まずは、まえがきで今回の改訂版について書いてある。改訂版と言っても出たのが1963年で初版はというと1940年である。
初版が出たのはロレンスの死後5年とたってない時期であり、まだ資料も少なく、また世界がロレンス賛美の中で書かれた。
その後四半世紀のうちにロレンスに関する資料も豊富になり、その評価も英雄的評価から一転して激烈な否定まで揺れ動く。
著者がこの改訂版を出した当時は、その評価に関しては安定期に入る。そして、使える資料も多くなったことにより、改訂版はほとんど新著と言っていいくらいなものとなる。
著者は、新書版という分量の制限から、その逸話などに重点を置かずに
アラブ叛乱の政治的背景や戦後処理の問題、また人間ロレンスの解剖などに、ある程度力点を置くことにした。(抜粋)
という。
また、ロレンスに関する評価が極端から極端まである状態なので、それを適当に裁断して著者自身の視点からのロレンス論となっていること。ロレンスをめぐる諸登場人物に関しては思い切って省略したことなどをことわっている。


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