つくジー

Reading Journal 2nd

「悪文のいろいろ」
岩渕悦太郎『悪文 伝わる文章の作法』より

「わかりにくい文章」さらには「誤解される文章」、「堅すぎる文章」や「混乱した文章」。ひとことで「悪文」と言ってもそこには様々なものがある。ここでは、そのような悪文を多くの具体例をもって解説する。:『悪文 伝わる文章の作法』より
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[読書日誌]『モチベーションの心理学 : 「やる気」と「意欲」のメカニズム』
鹿毛雅治 著 [全42回]

我々のモチベーションについての悩みは、どうしたら自分や他人をやる気にできるかである。しかし、次々と刊行される書物にあるような処方箋では一向に解決しない。それは、モチベーションが、単純な心理現象でないからである。『モチベーションの心理学』より
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「すべては空しい」
小友 聡 『コヘレトの言葉を読もう』より

「空しい」という言葉がコヘレトの言葉の主導理念である。この「空しい=へベル」は、時間的な短さや儚さを含意しているが、コヘレトは儚いから人生を意味がないとは考えていない。むしろ儚い人生をどのように生きるかについて考えている。:『コヘレトの言葉を読もう』より 
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[読書日誌]『悪文 伝わる文章の作法』
岩渕悦太郎 編著 [全16回]

現代は、あまり練られてない文章や文章を書き慣れていない人の文章も増えてきた。そのため、「伝わらない文章=悪文」が多くなっている。この本は、どうしたら、悪文と言われない文章を書けるかについて論じている:『悪文 伝わる文章の作法』より
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「無力感・効力感の日米比較」
波多野誼余夫 / 稲垣佳世子『無気力の心理学 改版』より

アメリカ社会は、達成志向型社会であり、自らの業績が優先される。そして、失敗した場合は落胆も大きい。それに比べて日本のように親和性の高い社会では、個人の競争は回避され、失敗した場合もその努力が認められる。『無気力の心理学 改版』より
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[読書日誌]『コヘレトの言葉を読もう』
小友 聡 著 [全14回]

この本は、従来、反面教師ととらえられていた旧約聖書の「コヘレトの言葉」を黙示思想の「ダニエル書」の対論ととらえて読んでいく。そして、空しさにあえぐ私たちに向かって、「生きよ」「生きるのだ」というメッセージを読み解いている。:『コヘレトの言葉を読もう』より 
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「むすび」と「解説(一ノ瀬俊也)」
藤原彰『餓死した英霊たち』より

日本陸軍の非合理な精神主義、独善的な攻勢主義により、補給を無視した作成第一主義による戦闘始動がなされた。その結果が大量の餓死が出ることになる。これについて、陸海軍エリート軍人の責任は明らかである。:『餓死した英霊たち』より 
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「効力感の社会的条件」(その2)
波多野誼余夫 / 稲垣佳世子『無気力の心理学 改版』より

今日では熟達に内的満足をもって生活しているのは、スペシャリストと局外者だけであるが、彼らの精神的自由は特権階級のものである。福祉社会では、外的な動機付けの効果が無くなり、内的な喜びを強調することが、無力感を持たない社会にする唯一の方法である。:『無気力の心理学 改版』より
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「あとがき」
木下長宏『ゴッホ<自画像>紀行』より 

木下長宏は、ゴッホの絵画の制作年に問題があることを発見する。それを正すことが本書の目的の一つである。そして、自画像をキーワードにした美術史というものに長年取り組んでいる。本書のもう一つの目的は、ゴッホについてその仕事をまとめることである。:『ゴッホ<自画像>紀行』より
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「降伏の禁止と玉砕の強制」(その2)
藤原彰『餓死した英霊たち』より

日本軍では、降伏が禁じられ、捕虜となることも禁じられていた。そして、戦況が不利になっても大本営は何も救援の手立てをとらずにいた。そのため、いやおうなしに餓死か玉砕という選択を迫られた。このような日本軍の考え方が多くの餓死者を生むことになる。:『餓死した英霊たち』より