『文章の書き方』辰濃 和男著
[Reading Journal 2nd:読書日誌]
<整正新選流>の巻 — 流れ
いよいよ最終節。この節では、文章の流れについて、著者の文章を多く使って解説している。
まず、著者が新聞の単評を書く際の経験から、
短評を書きはじめる前に、私はまず鍵になる言葉を見つけることにしています。(抜粋)
と言っている。その後、筋書きを気ままに書くことから始めるという。
そして、難しいのは「書き出し」である、書き出しは長すぎずしまったものが良い、としている。
そして、その書き出しを頭に入れて筋書きを幾度か書き換える。そのうちに流れが見えてくる。ここまで行けばひと安心。
その後何度もすらすらと読めるかを確認する必要がある。また、流れがいい文章は、書き出しも大事だが結びも大事である。良い結びは余韻を帯びている。
そして、書き終わった後、「冷やす」作業も欠かせない。書き終わった原稿を一日か二日冷やし。再読すると見えなかったものが見え、流れが悪い場所が際立ってくる。
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