[読書日誌]『本を読む本』
M.J.アドラー / C.V.ドレーン 著

Reading Journal 2nd

『本を読む本』 M.J.アドラー / C.V.ドレーン 著、講談社(講談社学術文庫)、1997年
[Reading Journal 2nd:読書日誌]

日本の読者の皆さんへ モーティマー・J・アドラー

やっとのことで『難解な本を読む技術』を読み終った。この本は、難解な本をきちんと読書ノートを取りながら読む、という方法を述べた本であった。今まで流れにまかせて漫然と本を読んでいたが、それではダメなんだよね、と思った。

それはそれとして、これから読もうと思っている『本を読む本』は、読書の方法を書いた本としては古典であろうと思う。過去に2度ほど読んだはずですが、・・・・目次を読むって大切なんだね・・・・くらいしか覚えていませんで。なので、再度読んでみようかと思った。


今日のところは、「日本の読者の皆さんへ」である。本書の日本語訳が出版されたときに著者が日本の読者へ送ったメッセージである。

本書の初版は一九四〇年米国であること、広く米国で読まれ、高校、大学においても使用されていること。そして、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語に翻訳されていることなどが記されている。

そして、この本を次のように紹介している。

『本を読む本』は、読むに値する良書を、知的かつ積極的に読むための規則を述べたものであります。すべての本がこの本のすすめるような読み方に値するわけではありません。厳密に申せば、それは名著といわれる本にこそふさわしい読みかたであります。そのような名著は、一回だけでなく二回あるいはそれ以上の精読に値するものです。(抜粋)

そしてさらに、この本を単なる教則本でなく、世界の名著を読んで考え自らを高めていく手引きとして活躍してほしい、とメッセージがある。


関連図書:高田 明典 (著)『難解な本を読む技術』、光文社(光文社新書)、2009年

目次 

日本の読者の皆さんへ モーティマー・J・アドラー [第1回]
第一部 読書の意味
1読書の技術と積極性 [第2回]
2読書のレベル [第3回]
3初級読書 - 読書の第一レベル [第4回]
4点検読書 - 読書の第二レベル [第5回]
5意欲的な読者になるためには[第6回]
第二部 分析読書 - 読書の第三レベル
6本を分類する [第7回]
7本を透視する [第8回]
8著者と折り合いをつける [第9回]
9著者が伝えたいことは何か [第10回]
10本を正しく批評する [第11回]
11著者に賛成するか、反論するか [第12回][第13回]
12読書の補助手段 [第14回]
第三部 文学の読みかた [第15回][第16回]
  13小説、戯曲、詩の読みかた
第四部 読書の最終目的
  14シントピカル読書 [第17回][第18回]
  15読書と精神の成長 [第19回]
日本人の読書 - 訳者あとがきにかえて [第20回]

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