[マガジン]「登らない富士山」
『旅行読売2024.10』より

Reading Journal 2nd

旅行読売 2024年10月号
[Reading Journal 2nd:読書日誌]

「登らない富士山」

読売新聞のWEB版を見ていたら、『旅行読売』の特集に「登らない富士山」というのを発見した。富士山というと世界遺産になって以来、オーバーツーリズム状態で大変話題である。自分としては、ちょっと高山だし見聞きする登山は、石ころだらけの坂をダラダラと登るのみで、あまり関心も無かった。御来光っていってもなんだかわかんないしね。

でも、この「登らない富士山」とどのつまり、五合目から登らず下って楽しむということである。・・・・・なんか、これなら登れるかなぁ~、あ、下れるかな?と思った。
(案外、富士山に関心があったってことは、内緒にしておいてくださいね♬)

っということで、早速購入することにしました。

特集2 登らない富士山

この雑誌の目玉!(じゃないかな?)“特集2の「登らない富士山」である。ここでは、「御中道ごちゅうどう -奥庭ルート・山梨」を中心に「吉田口ルート・山梨」「水ヶ塚公園ルート・静岡」「宝永ほうえい 火山ルート・静岡」「大砂走おおすなばし りルート・静岡」の5つのルートが紹介されている。

御道中-奥庭ルート・山梨

ルートは5つ紹介されているが、実際にライターさんのレポートがあるのは、このルートのみ。ここでは、「富士下山」を推奨している富士山ネイチャーツアーズ・代表の岩崎仁さんの案内で巡っている。

この「御道中」は、富士山を信仰する富士講の修行の場であり、かつては五合目付近の山腹を一周する約25キロのコースであったそうである。でも、現在は富士スバルライン五合目から御庭おにわまでの約2.5キロのみ通行可能とのことである。

富士山を仰ぎながらほぼ平らなコースで、標高がちょうど森林限界くらいでさまざまな自然の形態がみられるとのことです。

(富士スバルライン五合目から御庭バス停まで、2時間10分のコース)

「吉田口ルート」「水ヶ塚公園ルート」「宝永火山ルート」「大砂走りルート」

後の4つは、見開き2ページに半ページで紹介されている。

まず「富士吉田ルート」だが、ここでは富士スバルラインから馬返しのバス停までのルートとなっている。本文によるとそのまま吉田口登山道の起点・北口本宮まで下れるとのこと(う~ん、それって全部下るっとことかな?)。途中、神社や廃屋の山小屋などが点在し富士山信仰の歴史に浸れるようである。

(富士スバルライン五合目から馬返しまで、2時間5分のコース)

「水ヶ塚公園ルート」は、水ヶ塚公園を起点とする周遊ルート。マイカーでも行けるようで、ボクのように自動車を使いたい向きには良いかな?標高と写真の富士山からするとかなり裾野な感じです。

(水ヶ塚公園起点の周遊コース、4時間20分)

次の「宝永火山ルート」は、富士宮口五合目から宝永山の火口をめぐり御殿場口新五合目までのルートとある。

(富士宮口五合目から御殿場口新五合目まで、3時間45分のコース)

最後の「大砂走りルート」は、ちょっと道の雰囲気が違って、富士宮口五合目から御殿場口新五合目まで、火山灰の砂礫されき 地を”走り下る“ルートである。走り下る!走り下る!ちょっと いゃ かな?体育会系の諸君のためのルートですね!きっと。

(富士宮口五合目から御殿場口新五合目まで、4時間5分のコース)

なるほど、2時間くらいから4時間とわりと普通のやさしいコースでした。実は最初にこの特集を見たときは、「富士吉田コース」の登山口まで下っちゃうコースのように、完全下山をイメージしていて、登るよりもむしろ大変・・・か?と思ったので安心しました。

特集1 心ほどける 紅葉の秘湯

さてさて「登らない富士山」は特集2でして、本来なら特集1「心ほどける 紅葉の秘湯」がこの雑誌のメイン。紅葉と温泉は旅雑誌の定番中の定番のはずである。

温泉旅は行ってみたいが、懐具合もありちょっと今は無理かなぁ~と思うのだが、まぁせっかくだし、将来いろんな意味で余裕が出たときに使えるように、気になる秘湯を書きとめておこうかなと思う。

古遠部温泉(青森)

まずは、青森の古遠部ふるとおべ 温泉である。この特集に取り上げられている宿は、旅行雑誌に取り上げられるそこそこ以上の宿なので、まぁだいたい一人2万円、安くても1万5千円ほどである。

だた、この温泉は、7千円とある! お、安いかな?と思ったのだが、それはそのはず、しなびた小さい宿でしかも素泊まりなのである。

記事によると、この宿は主人が廃業を考えていたが、それを惜しむ常連客の方が8月に継承したとのこと。そのためか現在は、素泊まりのみで食事の提供を目指している状況であるようだ。(食事は、近くの道の駅で調達可能)

全4室のしなびた宿であること、食事の提供もなし、それなのに旅行雑誌の特集に乗るということは、つまり、その温泉が格別ということなのだと思う。そして、この温泉の名物は「トド寝」であると記事に書かれている。

宿の名物は何といっても毎分500リットル湧く豊富な源泉。少し熱めの44度で男女別の内湯にかけ流されている。ぜひ挑戦したいのが独特の入浴法「トド寝」だ。浴室の床にトドのように寝転がり、5人も入ればいっぱいの浴槽からザバザバとあふれる湯を浴びる。(抜粋)

湯が熱いので、いつまでも入っていると湯あたりしてしまう。そこで、内湯に入ったりトド寝したりと繰り返すことになるようだ。なるほど!

まぁ、泊まらなくとも日帰り入浴が400円とあるので、近くを通るときにはトライしたいかな?と思った。

ランプの宿 度合温泉(岐阜)

もう一軒、「ランプの宿 度合どあい温泉」が気になった。

その名のとおりこの温泉の売りは、ランプである。この宿は、現代にふさわしくなく電気もガスも水道も通ってない。携帯の電波も無しである。客室には、自家発電の裸電球が一個、それも22時には消灯され、その後はランプだけである。

記事では、ランプのこと以外にも温泉やお食事などの情報があるのだが、ここで書きとめたいと思ったのは、星がきれいな夜空の写真を見たからである。電気も通らない秘境ならば、当然のこと光害はなく、その星の輝きは格別なのではないでしょうか?一泊1万5千円くらいなので、まぁ機会があったらね、って感じですね。


目次 
特集1 心ほどける 紅葉の秘湯
特集2 登らない富士山
伊東 潤「英雄たちを旅する」 
上杉謙信と上越
アンテナショップで見つけた! 栗原心平の諸国漫遊レシピ 
新潟県/心平流レシピ「柿の種チャーハン」「栃尾サンド」
中井精也「ゆる鉄写真館」 
あかねさす湿原に想う【根室線厚岸-茶内駅間・北海道】
小川 糸「これさえあれば ~おいしい食べ物、心地いい暮らし~」 
タンブラーでエコな暮らし
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