『聞く技術 聞いてもらう技術』 東畑開人 著
[Reading Journal 2nd:読書日誌]
あとがき ーー 聞く技術 聞いてもらう技術 本質篇
『聞く技術 聞いてもらう技術』も、今回で終了。今日のところは、あとがきとして、全体のまとめが「聞く技術 聞いてもらう技術 本質篇」として書かれている。では、読み始めよう
聞くことのちから
著者は、うんと若いころは心理士の仕事を何か不思議な術を使って心の奥底にある声を聴く、魔法使いのような仕事と思っていたという。しかし、実際のカウンセリングで行われているのは、そんな神秘な仕事ではなく、地味で、現実的な作業の積み重ねで合った。
それでも、今でもひとつだけ、神秘的に思えることがあります。
「聞くことのちから」です。(抜粋)
苦境にある時に、誰かが話を聞いてくれる、心配してくれる。ただそれだけのことで、心に力を与えてくれる。これは不思議なことである。
これがどういうメカニズムでそうなるのかは、どうでもよく。問題なのは「聞くことの力」を忘れてしまうことである。そして、その力を見失うことを「孤独」と呼ぶ。
重要なことは、孤独じゃないときには誰でも知っている。この当たり前の神秘を覚えておくことのはずです。(抜粋)
この本は、絶望や孤独を他者に預けることができること、すると心の中の空いたスペースに小さな希望とつながりの感覚が生じること、を説明するために書かれた。
聞く技術 聞いてもらう技術 本質篇
そして「聞く技術」「聞いてもらう技術」の本質篇が書かれている。
聞く技術 本質篇
「なにかあった?」と尋ねてみよう。
どうしてもそう言えないときには、聞いてもらうから、はじめよう。
聞いてもらう技術 本質篇
「ちょっと聞いて」と言ってみよう。
今はそう言えないときには、聞くところから、はじめよう(抜粋)
[完了] 全17回
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