『限界ニュータウン 荒廃する超郊外の分譲地』 吉川祐介 著
[Reading Journal 2nd:読書日誌]
3章 限界ニュータウンを活用する [7/7]
親子二代にわたる活用リレー、定住者のいる限界別荘地、限界ニュータウンで小屋暮らし
[あとがきにかえて]思いがけない暮らしの変化
この章では、一般にイメージする「ベッドタウン」「郊外型住宅地」ではなく、自分自身の活動の場として限界ニュータウンに積極的にかかわる道を選んだ人たちに話をうかがい、ひとつの活用のモデルケースとして提示していきたい。(抜粋)
と、著者がいうように、この章では、何人かの方のモデルケースが書かれている。
親子二代にわたる活用リレー
これは、分譲型の別荘地を購入した父親とその息子が親子二代にわたり別荘を維持し、さらに別の分譲地を購入するなどして40年にわたり活用している話である。
定住者のいる限界別荘地
ここでは、まず限界別荘地の現状が書かれている。一九七〇年代に作られた別荘地は、限界分譲地と同じように荒れ果てているところが多い。しかし、一九八〇年代に新たに作られた別荘地では、建築の質も向上していて中古市場として流通している。このような別荘地では小さな間取りの家が多いので、最近では年金生活者の終の棲家としての需要も多い。
その実際の例として、このような別荘地で自分自身で利用する別荘と共に貸別荘用に所有して経営するとともに別荘地の維持に奔走しているオーナーの話。そして、このような別荘地を終の棲家として移り住んできた人の話が書かれている。
限界ニュータウンで小屋暮らし
最後に、限界分譲地というより放分譲地に近い分譲地に小屋を作り開拓のような生活をしているユーチューバーの話を取り上げている。このような放置分譲地と言えども、ネット環境は問題なく、また街も近いので資材等の購入に困ることは無いという。
[完了]
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