Reading Journal 2nd [レビュー]『空海の風景 新版』司馬遼太郎 著 司馬遼太郎の『空海の風景』は、「天才とはなにか」ということを空海という人物を通して描いた伝記である。しかし、この作品はそれにとどまらず司馬遼太郎の真言密教、仏教の考え方、そして「理趣経」を通しての性欲への問題意識がある。:『空海の風景』より 2025.04.20 Reading Journal 2nd
Reading Journal 1st [再掲載]『中国の五大小説』(上)井波 律子 著 (初出:2008-06-15)の再掲載:はじめに 井波 律子『中国の五大小説』(上)より 2025.03.08 Reading Journal 1st
Reading Journal 2nd [読書日誌]『なぜ古典を読むのか』イタロ・カルヴァーノ 著 『なぜ古典を読むのか』は、イタノ・カルヴァーノの古典に関する文章を集めたものである。その多くは彼がまだ編集者だったころ、文学叢書の「まえがき」を飾った。今日の文章では、古典の様々な定義をあげて、その価値を浮き彫りにしている。:『なぜ古典を読むのか』より 2025.03.07 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd [レビュー]『灯台へ』ヴァージニア・ウルフ 著 ヴァージニア・ウルフの『灯台へ』は、斬新な文体と繊細極まる内部表現によって、モダニズム小説の先駆であり頂点の一つとされる小説である。幼いジェームズの「灯台に行きたい」という願いに始まり、それから十年後、彼らは灯台に到着する。:『灯台へ』より 2024.12.02 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd [レビュー]『冬の日誌/内面からの報告書』ポール・オースター 著 この本は、『冬の日誌』『内面からの報告書』という二冊の本からなっている。そしてこの二冊、オースターの肉体に起こったことを書き記した『冬の日誌』と子どものころからの心の中を探索する「内面からの報告書」は、明らかに対をなす。:『冬の日誌/内面からの報告書』より 2024.09.28 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd [読書日誌]『作家の仕事部屋』ジャン=ルイ・ド・ランビュール 編 『作家の仕事部屋』は、作家がどのような方法で創作するかの問いに対するインタビューである。驚くべきことは、どのインタビューも、その前のものとは全く違っていることであった。しかし、正反対に見える作家たちが、思わぬ類似を示すこともあった。:『作家の仕事部屋』より 2024.08.26 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd [レビュー]『あつあつを召し上がれ』小川 糸 著 人生にはいろいろな人生があり、そしてその人生に刻まれた特別な料理がある。この本はそんな人生に寄りそう料理を中心とした七つの短編集である。どの料理にもどの話にも、小川糸のスパイスが効いていて、あなたの心を温めてくれる。:『あつあつを召し上がれ』より 2024.07.05 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd [レビュー]『新装版 ペルーからきた私の娘』藤本和子 著 藤本和子のこのエッセーは、表題の『ペルーからきた私の娘』と他の二つの話からなる。どれもめったに起こらないような話だが、でも大事件が起こるというわけでもない。そしてそれが日常の延長として淡々と語れている。:『ペルーから来た私の娘』より 2024.06.29 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd [読書日誌] 『人生の一冊の絵本』柳田邦男 著 [全27回] この本は、著名なドキュメンタリー作家、柳田邦夫による絵本についての本である。現代になると絵本の領域は広がり様々なジャンルの絵本が発売されている。柳田は、そのような絵本の世界を幾つもの切り口から紹介している。:『人生の一冊の絵本』より 2024.04.02 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd [読書日誌]『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』北川前肇 [全14回] この本は、宮沢賢治の一生やその作品を、健治の信仰であった法華経から解き明かそうとするものである。著者の北川は、小学校卒業後仏門に入り、題目を唱える生活の中、健治の作品に触れ健治の生き方を問い続けていた人である。『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』より 2024.02.20 Reading Journal 2nd