つくジー

Reading Journal 2nd

子ども時代を生きるとは / おさな子が「おにいちゃん」になるとき
柳田邦男 『人生の一冊の絵本』より

まず、前半の「子供時代を生きるとは」では、子どもにとって不可欠な母の愛をテーマとした絵本を三冊紹介している。そして、後半の「おさな子が「おにいちゃん」になるとき」では、子供の成長を感動的に描いている「ねえ、しっている?」が紹介される。:『人生の一冊の絵本』より 
Reading Journal 2nd

孤立から孤独へ(その1)
東畑開人 『聞く技術 聞いてもらう技術』 より

1人でいる状態でも、安心できる「孤独」と、絶えず他者に脅かされている「孤立」がある。問題なのは「孤立」であるが、それを支援することは難しく、その支援者も「孤立」してしまう。そこで、大切なのは支援者を支援する「つながりの再建」である。:『聞く技術 聞いてもらう技術』より 
Reading Journal 2nd

自分と向き合う / そっけなさを考える
辰濃和男 『文章のみがき方』 より

誰でも去年書いた文章を読み直すと、必ず不満な面が出てくる。それは、新しいものを生むエネルギーとなる。また、一見下手な文章でも読んでいるうちにじんわりと伝わることがある。それは文章は結局、人の内面を映しているからである。: 『文章のみがき方』より
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五〇歳からの六歳児感性の再生法 / 夢のなかで遊ぶ子供の世界
柳田邦男 『人生の一冊の絵本』より

優れた児童文学作品の作者は六歳児の感性をそのまま持ち続けている。前半はそのような著者の作品として『さびしがりやのクニット』と『プー あそびをはつめいする』が紹介されている。後半では、夢に遊ぶファンタジーの作品を三作品が紹介される。:『人生の一冊の絵本』より 
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春色梅児誉美ーー心をゆさぶるエロチシズム
山口 仲美 『日本語の古典』 より

『春色梅児誉美』は、官能的な恋愛模写と生き生きした江戸語が魅力となって江戸後期に大ベストセラーとなった。幕府に淫書と見なされたため悪評の中に埋もれていたが、多くの作家に影響を与えたこと、作品の新しさなどもあり、もっと評価されても良い作品である。:『日本語の古典』より  
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なぜ聞けなくなるのか(後半)
東畑開人 『聞く技術 聞いてもらう技術』 より

「聞く」を再起動しなければならないのは、緊急事態である。その時、人は何かの欠乏のために苦しんでいる。そしてその欠乏を素早く挽回できないときは、「聞く」しか解決の方法はない。しかしその聞くが難しい。それは「孤独」の問題へ繋がる:『聞く技術 聞いてもらう技術』より 
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動詞を中心にすえる / 低い視点で書く
辰濃和男 『文章のみがき方』 より

最近の傾向として名詞が重用されるのに対して動詞が貧しくなってきている。しかし、動詞は頼もしい品詞で文章の幅を広げてくれる。文章修行の為には、視線を低くすることも大切である。視線を低くすることでのみ見えてくるもの見えてくる命がある。: 『文章のみがき方』より
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ファンタジーの世界で遊ぼうよ / いまひとたびの、あの元気と明るさを
柳田邦男 『人生の一冊の絵本』より

「ファンタジーの世界で遊ぼうよ」では、『ちいさなちいさな王様』をはじめ4冊のファンタジー溢れる絵本が紹介されている。そして、「いまひとたびの、あの元気と明るさを」では、『リンゴのたび』を含む開拓精神を描いている絵本3冊が紹介されている。:『人生の一冊の絵本』より 
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南総里見八犬伝ーー迫力満点の戦闘シーン
山口 仲美 『日本語の古典』 より

曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』は、筋立てが優先されるため、人物の個性はあまり書かれていない。そこで読者が引き付けられるのは戦いの場面である。戦闘場面では、さまざまな比喩と漢字を使った擬音・擬態語により迫真のシーンを描いている。:『日本語の古典』より  
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なぜ聞けなくなるのか(前半)
東畑開人 『聞く技術 聞いてもらう技術』 より

普段、普通にできている「聞く」は、非常時において、難しくなってしまう。ここでは「聞く」を理解するために、まずウィニコットの「対象としての母親」と「環境としての母親」というアイディアを紹介する。:『聞く技術 聞いてもらう技術』より