『英語達人列伝 II』 斎藤兆史 著 中央公論新社(中公新書)2023年 840円+税
[Reading Journal 2nd:読書日誌]
まえがき
名著 『英語達人列伝』の続編が出た!!
前著は、もうずいぶん前に読んだ本であるが、これがなかなかどうして、すごく面白い本だった。すっかり斎藤兆史のファンになってしまいまして、斎藤の本は、何冊も読んでいる。(前のブログ”reading Journal 1st”で『英語達人塾』の記事も書いているみたい。この本もおすすめ)
何はともあれ買ってみる。
今日のところは、「まえがき」である。
ここでは、20年以上前に書いた前著『英語達人列伝』の続編をなぜ書いたのかが書かれている。その中で、やはり教育者として現代の英語教育の方向をやんわりとだが批判している。
すなわち、
前著の出版から二〇年余が経ち、日本の英語学習・教育を取り巻く状況も(おそらくだいぶ悪い方向に)変わった。この状況を打開するほどの示唆を与えられるかどうかはわからないが、あらためて日本人にとっての英語の学習の手本となるような人物を探し出して紹介する価値は大いにある。そう考えて、第二弾の執筆を決意した。(抜粋)
現代英語教育の方向を憂い、英語の達人がどのように学習したかを示すことで、本当の英語学習のお手本を示すことが目的であるようだ。そして、最後に
英語は学習成功者に学ぶべし。この鉄則をもう一度思い出していただきたい。(抜粋)
と述べている。
関連図書:斎藤兆史 著『英語達人列伝』 中央公論新社(中公新書)、2000年
斎藤兆史 著『英語達人塾』 中央公論新社(中公新書)、2003年
目次 まえがき [第1回] 第I章 嘉納治五郎 [第2回]、[第3回] 第II章 夏目漱石 [第4回] 第III章 南方熊楠 [第5回]、[第6回] 第IV章 杉本鉞子 [第7回] 第V章 勝俣銓吉郎 [第8回] 第VI章 朱牟田夏雄 [第9回]、[第10回] 第VII章 國弘正雄 [第11回] 第VIII章 山内久明 [第12回] あとがきー達人に学ぶ英語教育と学習 [第13回]
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