「ネガティブなマインド」
坂本真士『ネガティブ・マインド』より 

Reading Journal 2nd

『ネガティブ・マインド : なぜ「うつ」になる、どう予防する』 坂本真士 著
 [Reading Journal 2nd:読書日誌]

第1章 ネガティブ・マインドとは — 1.1 ネガティブなマインド

まず導入として、われわれの<感情>がどのように経験されるかを示している。
<感情>は、それ自身として単独で経験されることは無く、ある出来事を<思考=認知>した結果、ある感情が経験される。そしてその感情の変化の結果<身体>の反応や、時には<行動>がとられる。

この<認知>、<感情>、<身体>、<行動>は、影響し合うがその方向は決まっているわけでなく相互に影響し合っている。

人が不安や怒り、落ち込みなどで悩まされるとき、感情、認知、行動、身体の四つが相互にその働きを強め合い、私たちをがんじがらめにするのである。したがって、このがんじがらめをほどいてやる(感情、認知、行動、身体間の相互増強作用を断ち切る)のが、不安や怒り、落ち込みなどの悩みを解決する道につながることになる。(抜粋)

本書は、「うつ」が中心として扱う。「うつ病」と言った場合は、<感情>が問題の中核であるが、感情自体を直接コントロールする事は難しい。そこで、<認知>、<身体>、<行動>(可能ならば情況・環境)に働きかけて感情をコントロールしようとする。
本書は、この中で特に<認知>に焦点を当てて書かれている。

本節の最後に、本書で扱う「マインド」をこう定義すると書かれている。

本書では「マインド」を「認知を中心とした人のもつ心的な活動全体を指すもの」と定義する。(抜粋)

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