『文章の書き方』辰濃 和男著
[Reading Journal 2nd:読書日誌]
<広場無欲感>の巻 — 無 心
著者は、“広い円“で準備の重要性を説き、“現場“で現場の重要性を説いた。では、現場では何が重要か?それは、無心 [先入観をもたず白紙で接すること] であるという。準備は準備であって、それに捕らわれ先入観を持て接すると、人は間違いを起こす。現場では無心である必要がある。
森本哲郎は新聞社の記者であった時の経験から現場で無心で接することの重要性を知ったという。
この体験から、森本はこんな結論を導き出します。「人間は自分の抱いているイメージが裏切られるとガックリする。そのイメージが鮮やかであればあるほど、拍子抜けは大きい。自分のイメージに合わないものごとを、意識的に、あるいは無意識のうちに無視したり、切って捨てたりするのである」(抜粋)
引用部:森本 哲郎 (著)『「私(わたし)」のいる文章』、新潮社(新潮文庫)、 1988
コメント