「史記のつまみぐい」宮脇俊三 著(読了)
[Reading Journal 1st:再掲載]
(初出:2005-07-10)
第十二章 汲・鄭伝(汲黯)I 大指を責めるのみ、苛小ならず
第十三章 汲・鄭伝(汲黯)II 群人を用うるは薪を積むがごとし
つまみ食いの味 阿川弘之
武帝に仕えた汲黯の話、汲黯は、名家の出であるが、尊大な人物で武帝に対しても歯に衣着せぬ発言をした。そのたびに彼は、地方に左遷になるのだが、彼は有能な行政官ですぐにその地方の業績をあげた。
彼の仕事の仕方は、
彼は「清静」を治世の方針とし、それにふさわしい役人を選んで仕事をまかせた。大きな方針は指示したが、こまかいことについては口をさしこまなかった。(責 大指而已、不苛小)。汲黯自身は官邸の奥の間で寝てばかりいた(臥 閨閤内不出)。しかし、一年余で東海郡の治績は上がり、彼の評判は高まった。(抜粋)
そんな、汲黯を武帝は頼りにしていたが、やはり、出世は遅く、晩年に
「陛下の臣下たちにたいする人事は、薪を積みかさねているようなものでありませんか。あとから来た者が上に座ります(陛下用羣臣、如積薪耳。後来者居上)」(抜粋)
と言ったという。
この本はもともと新潮社のPR誌「波」に連載されていたものである。
著者はすでに故人であるとのこと。あとがきの代わりに 阿川弘之の文章が巻末に置かれている。

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