Reading Journal 2nd

「背景の肖像画 — オーヴェル・シュル・オワーズ」
木下長宏『ゴッホ<自画像>紀行』より

オーヴェルに来てからゴッホは、肖像画を1枚も書いていない。そして、その絵は青を基調とした音のない絵にガラッと変わってしまった。肖像画を描かなかったゴッホであるが、しかし、「風景」を「肖像」画として描いていた。『ゴッホ<自画像>紀行』より
Reading Journal 2nd

[レビュー]『こころの音読 名文で味わう英語の美しさ』
斉藤兆史 著 [全1回]

『英語達人列伝』の斎藤兆史による音読教本。斎藤が選んだ名文を音読しながら英語を磨く教本である。文章も易しくなく難しくない程度を選んであり、音読だけでなく、その他の使い方に関しても指南している。:『こころの音読 名文で味わう英語の美しさ』
Reading Journal 2nd

「兵站部門の軽視」
藤原彰『餓死した英霊たち』より

日本の軍隊には衛生や輜重などの後方部隊の軽視と差別があった。さらに経理部や軍医も兵科将校よりも下位に置かれていた。石井四郎は発明した石井式濾水機により、軍医部の権益拡大、地位向上を目指したが、その後彼により細菌研究部隊、七三一部隊が創設された。:『餓死した英霊たち』より 
Reading Journal 2nd

「熟達と生きがい」(その2)
波多野誼余夫 / 稲垣佳世子『無気力の心理学 改版』より

効力感を発達させる様々な条件を満たす可能性があるものに「熟達」がある。熟達者は、構造化された知識、スキーマによって、自律性と内的な感覚と満足が得られる。しかし熟達者になるためには粘り強さと自発性が必要である。:『無気力の心理学 改版』より 
Reading Journal 2nd

「遠くへのまなざし — サン・レミ・ド・プロヴァンス」(その2)
木下長宏『ゴッホ<自画像>紀行』より

ゴッホは突然の発作によってその立ち位置が変わってしまう。弱者である労働者は農民に連帯するのではなく、自らが弱者になってしまった。そして、ゴッホの自画像もか本来自画像と呼ばれているものに変わっていく。:『ゴッホ<自画像>紀行』より
Reading Journal 2nd

「兵士の人権」
藤原彰『餓死した英霊たち』より

日本の軍隊は「兵士の人権」が低く、絶対服従を強制した。これは自立した国民の存在を前提としたヨーロッパの軍隊と違い、明治維新後の日本では、兵士に愛国心や自発的な戦闘意識を期待することができなかったからである。:『餓死した英霊たち』より 
Reading Journal 2nd

「熟達と生きがい」(その1)
波多野誼余夫 / 稲垣佳世子『無気力の心理学 改版』より

効力感を発達させる条件は「自律性」、「他者との暖かいやりとり」に加え「本人が自己向上を実感しうること」、「自己向上が本人にとって真に「好ましい」こと」の2つが必要である。:『無気力の心理学 改版』より
Reading Journal 2nd

「遠くへのまなざし — サン・レミ・ド・プロヴァンス」(その1)
木下長宏『ゴッホ<自画像>紀行』より

ゴッホはサン・施療院に移る。そこで再起をかけて絵画に取り組んだ。そして「星月夜」などの傑作と共に、「自画像」の最高峰の作品も生まれている。その背景にゴッホの思索の痕跡がある。:『ゴッホ<自画像>紀行』より
Spin off

ハスラーのサンシェード

どんどん暑くなりますね!そこでハスラー用にサンシェードを買いました。くるっと丸めて小さくなるのを買ったんだけど、突然広がっておののいた。でも、装着状況は、OK!な感じでしたよ。:[おいらハスラー:ハスラーと日々の日記]
Reading Journal 2nd

「精神主義への過信」
藤原彰『餓死した英霊たち』より

日本の軍隊は精神主義への過信があった。日露戦争での成功体験から、日本軍では白兵突撃(銃剣突撃)が主戦法となり、火力と補給を軽視していた。そのような精神主義は火力装備に優れた近代軍隊には通じず死体の山を作った。『餓死した英霊たち』より