Reading Journal 2nd

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仏教の近代化を考える — 近代仏教の形成(その1)
末木 文美士 『日本仏教再入門』より

19世紀以降の「近代仏教」を考えるための指標として、「個人化」「社会化」「政治化」「西洋化」「学問化」「制度化」「グローバル化」「植民地主義への加担」「仏教系新宗教の成立」「民俗再編」「先祖観の編成」などが挙げられる。『日本仏教再入門』より 
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立憲主義とは —立憲主義と民主主義(前半)
長谷部 恭男 『憲法とは何か』より

立憲主義とは、近代国家の権力を制約する思想あるいは仕組みをさす。それは、私的・社会的領域と公的・政治的領域の区分を前提とし、個人の自由と公的な政治の審議決定を両立させる仕組みである。:『憲法とは何か』より 
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教育者としての孔子 — 弟子たちとの交わり(その1)
井波 律子 『論語入門』より

ここでは、「教育者としての孔子」の実像がうかがわれる条が集められている。孔子は詰め込み教育を否定し、自発性を重視した教師だった。:『論語入門』より
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近代日本の祭政教関係の制度化 — 廃仏毀釈からの出発(その3)
末木 文美士 『日本仏教再入門』より

明治政府の仏教冷遇政策に対して、島地黙雷、大洲鉄然、赤松連城などの真宗勢力が、果敢に批判した。彼らはヨーロッパ視察を通じて得た宗教の概念や政教関係の知識から、政教分離や信仰の自由を説いた。そしてその努力により、政府の政策は変更される。:『日本仏教再入門』より 
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[レビュー]『ヘッセの読書術』
ヘルマン・ヘッセ 著

『ヘッセの読書術』は、ヘルマン・ヘッセの書物に関するエッセイを集めたものである。長短13タイトルが並び、読書案内や読書の姿勢、本の扱い方などの様々な問題を扱っている。また、短く軽いエッセイもあり大家の日常がしのばれる。:『ヘッセの読書術』より
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冷戦後の日本の現状と憲法改正 — 冷戦の終結とリベラル・デモクラシーの勝利(その4)
長谷部 恭男 『憲法とは何か』より

冷戦は共産主義体制の崩壊で終わった。バビッドは、冷戦後国家は、福祉社会を目指すことをやめ、多くの機会と選択肢を保障する市場国家へと変貌すると予想している。このような状況で憲法を改正するなら、その前に決めなければならないことがある。:『憲法とは何か』より 
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政治理念と理想の人間像 — 考えかたの原点(その6)
井波 律子 『論語入門』より

今日のところは、「第二章 考えかたの原点」の最終節である。ここでは、孔子の「政治の理想、人間の理想」がわかる条が集められている。:『論語入門』より
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廃仏毀釈と教導職 — 廃仏毀釈からの出発(その2)
末木 文美士 『日本仏教再入門』より

明治政府が成立すると神道国教化政策により、仏教は廃仏毀釈、上知令、肉食妻帯蓄髪勝手令などにより、大きなダメージを受ける。しかし、神道国教化政策は進まず、明治政府は神仏合同教化政策へ転換する。そして設置された教導職には僧侶も任用された。:『日本仏教再入門』より 
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原爆投下の是非と核の均衡 — 冷戦の終結とリベラル・デモクラシーの勝利(その3)
長谷部 恭男 『憲法とは何か』より

ここでは、日本への原爆の投下の是非の議論を、ウォルツァーの「究極の緊急事態」やバビッドの冷戦の均衡を憲法の対立とする論理などを援用して考察している。また、冷戦は一つの「究極の緊急事態」であり、ソ連が憲法の変更に同意して終結した。:『憲法とは何か』より 
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「鬼神」「狂」 — 考えかたの原点(その5)
井波 律子 『論語入門』より

今日のところは、核となるキーワード「鬼神」と「狂」である。ここでは、孔子の言葉を通して「鬼神」と「狂」の意味が語られる。:『論語入門』より