Reading Journal 2nd

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[レビュー]『ヘッセの読書術』
ヘルマン・ヘッセ 著

『ヘッセの読書術』は、ヘルマン・ヘッセの書物に関するエッセイを集めたものである。長短13タイトルが並び、読書案内や読書の姿勢、本の扱い方などの様々な問題を扱っている。また、短く軽いエッセイもあり大家の日常がしのばれる。:『ヘッセの読書術』より
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冷戦後の日本の現状と憲法改正 — 冷戦の終結とリベラル・デモクラシーの勝利(その4)
長谷部 恭男 『憲法とは何か』より

冷戦は共産主義体制の崩壊で終わった。バビッドは、冷戦後国家は、福祉社会を目指すことをやめ、多くの機会と選択肢を保障する市場国家へと変貌すると予想している。このような状況で憲法を改正するなら、その前に決めなければならないことがある。:『憲法とは何か』より 
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政治理念と理想の人間像 — 考えかたの原点(その6)
井波 律子 『論語入門』より

今日のところは、「第二章 考えかたの原点」の最終節である。ここでは、孔子の「政治の理想、人間の理想」がわかる条が集められている。:『論語入門』より
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廃仏毀釈と教導職 — 廃仏毀釈からの出発(その2)
末木 文美士 『日本仏教再入門』より

明治政府が成立すると神道国教化政策により、仏教は廃仏毀釈、上知令、肉食妻帯蓄髪勝手令などにより、大きなダメージを受ける。しかし、神道国教化政策は進まず、明治政府は神仏合同教化政策へ転換する。そして設置された教導職には僧侶も任用された。:『日本仏教再入門』より 
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原爆投下の是非と核の均衡 — 冷戦の終結とリベラル・デモクラシーの勝利(その3)
長谷部 恭男 『憲法とは何か』より

ここでは、日本への原爆の投下の是非の議論を、ウォルツァーの「究極の緊急事態」やバビッドの冷戦の均衡を憲法の対立とする論理などを援用して考察している。また、冷戦は一つの「究極の緊急事態」であり、ソ連が憲法の変更に同意して終結した。:『憲法とは何か』より 
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「鬼神」「狂」 — 考えかたの原点(その5)
井波 律子 『論語入門』より

今日のところは、核となるキーワード「鬼神」と「狂」である。ここでは、孔子の言葉を通して「鬼神」と「狂」の意味が語られる。:『論語入門』より
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「近代仏教」とは何か? — 廃仏毀釈からの出発(その1)
末木 文美士 『日本仏教再入門』より

近代仏教とは、日本では幕末・明治維新を起点とし第二次世界大戦までの仏教を指す。その特徴としては西洋の影響を受け、儀礼的要素(プラクティス)を軽視し、個人の内面的な信仰を重要視して、教義や信条(ビリーフ)中心となったことが挙げられる。:『日本仏教再入門』より
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カール・シュミットの議会制民主主義批判と三種の国家体制 — 冷戦の終結とリベラル・デモクラシーの勝利(その2)
長谷部 恭男 『憲法とは何か』より

第一次世界大戦後にカール・シュミットは、リベラルな議会制民主主義は過去のものであると主張した。そして、それに代わるものとして「ファシズム」と「共産主義」をあげている。しかし、実際には第二次世界大戦の終結によりまずファシズムが粉砕された。:『憲法とは何か』より 
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「道」「文」 — 考えかたの原点(その4)
井波 律子 『論語入門』より

今日のところは、核となるキーワード「道」と「文」である。ここでは、孔子の言葉を通して「道」と「文」の意味が語られる。:『論語入門』より
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日蓮の生涯と思想 — 日蓮と法華信仰(後半)
末木 文美士 『日本仏教再入門』より

日蓮は、『法華経』を絶対的真理を表す経典と考え、現実世界を仏国土化することを使命にして、自ら忍難殉教の菩薩業に励んだ。このような日蓮の志は、仏教に基づく現実改革の教えとして大きな影響力を与え続けている。:『日本仏教再入門』より