[読書日誌]『それでも生きる 旧約聖書「コヘレトの言葉」』
小友 聡 著 [全15回]

Reading Journal 2nd

『それでも生きる 旧約聖書「コヘレトの言葉」』 小友 聡 著 ‎NHK出版(NHKこころの時代)、2020年
 [Reading Journal 2nd:読書日誌]

はじめに

『コヘレトの言葉を読もう』を読み終えた。次に同じ小友 聡の『それでも生きる 旧約聖書「コヘレトの言葉」』を読み始めようと思う。これは、「NHKこころの時代」-「それでも生きる 旧約聖書「コヘレトの言葉」」のテキストである。

『コヘレトの言葉を読もう』の最初に書いたけども、この放送をみてなかなかよかったので、このテキストテキスト⇒放送の対談集(『すべてには時がある 旧約聖書「コヘレトの言葉」をめぐる対話』)⇒それから、読み終った『コヘレトの言葉を読もう』と読み進めた。
今回はその再読、2冊目である。『コヘレトの言葉を読もう』を読んだから、内容は大体わかっているはずであるが、もう一度じっくりと読んでいこうとおもった。


はじめにで著者は、まずこの本についてこのように紹介している。

この本は、冒頭からいきなり「一切は空(くう)である」と、まるで仏教書のような言葉を語ります。これは、読む人に強烈なインパクトを与えますが、同時に読み手をうろたえさせます。何しろ、先ほどの「空」という言葉が、この書全体を覆い尽くすように、最初から最後まで繰り返されているのですから。この書は一般に知られている。敬虔で神聖な聖書のイメージからするとかなり異質な、規格外の書だといえるでしょう。(抜粋)

そして、そのような聖書からぬ点が逆に聖書の面白さを教えるのではないかとしている。
さらに、コヘレトは、人々に「生きよ」と伝えている、とこのテキストの主題を述べている。


この前読んだ『コヘレトの言葉を読もう』は、主にキリストの信仰を持った人向けの本であるが、このテキストはNHKの放送用なので、一般の人向けである。それで、「生きよ」と伝えているということが前面にでてきたのかな?と、まえがきを読んで思った。

それから聖書の翻訳は、『コヘレトの言葉を読もう』では、古い「新共同訳」が主で、新しい「聖書協会共同訳」が副のような感じであったが、このテキストでは、「聖書協会共同訳」を使っている。前者が「新共同訳」を使っていたのも、信者のかたがたが、おそらくまだ「新共同訳」の聖書しか持っていない事への配慮かなと思う。このテキストは一般向けだから新しいほうだけでよいわけですね。普通は持ってないからね。(つくジー)


関連図書:
小友 聡 (著) 『コヘレトの言葉を読もう 「生きよ」と呼びかける書』 日本キリスト教出版局 2019年
若松 英輔 (著), 小友 聡 (著)、『すべてには時がある 旧約聖書「コヘレトの言葉」をめぐる対話』、‎NHK出版(別冊NHKこころの時代宗教・人生)、2021年

目次 

はじめに [第1回]
第1回 「コヘレトの言葉」とは何か {第2回][第3回]
第2回 人生のはかなさを知る [第4回][第5回]
第3回 すべての出来事に時がある [第6回][第7回][第8回]
第4回 幸せはどこにあるのか [第9回][第10回]
第5回 今をみつめる [第11回][第12回]
第6回 それでも種をまく [第13回][第14回]
特別寄稿 涙の聖典 --- 「私の聖書」に出会うまで 若松英輔 [第15回]
特別付録 コヘレトの言葉(全文)

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