[マガジン]「お金を増やす秘密の習慣」日本経済編
PRESIDENT 2025.12.19

Reading Journal 2nd

PRESIDENT 2025.12.19
[Reading Journal 2nd:読書日誌]

特集 「金を増やす秘密の習慣」 日本経済編

お正月に、メルカリをいろいろと見ていたら、この本・・・ってか雑誌が目に留まった。特集は、「お金を増やす秘密の習慣」である。お金ぁぁ~縁がないよねぇ~、ってことで、新春の運試しということで、買ってみました。


特集の「お金を増やす秘密の習慣」は、10個の〇〇編と3つのコラムからなる。これで大体のお金に関するトピックスは網羅されるというわけでしょうね。まずは日本経済編、それでは、気になるところをメモしながら読み始めよう!

① 日本経済編 【緊急開催】お金の専門家たちに誌上相談! 高市総理で給料 年金は増えますか ?

まずは、日本経編。ここでは、三人の識者(加谷珪一橘玲黒田尚子)を迎えて、Q&A方式で20の質問とその答えが載せてある。高市総理の「サナエノミクス」がやり玉に挙がっているが、それを深堀するというものではなくて、この特集の総論というか、まずはここで扱う話題について、さっくり目を通すような内容になっている。

「サナエノミクス」(「アベノミクス」)と日本経済

まず「サナエノミクス」であるが、三人の識者共に、これは「アベノミクス」の継承であるととらえている。つまり「大規模な禁輸緩和と財政出動で意図的に物価高と円安を起こす」政策の復活である。その意図は「禁輸市場にマネーを提供して金利を低く抑え、財政出動で景気を刺激する」ことである。

しかし、その評価は低く、経済成長率は、安倍政権(0.9%)、民主党政権(1.5%)、岸田・石破政権(1.5%)という数字をあげている。アベノミクスは、意図的に物価高、円安を引き起こす政策であり、さらにサナエノミクスでは、肝心の賃上げをすすめるための具体的政策がほとんど語られていないため、賃金が上がらないまま物価だけが上がる「悪いインフレ」になる可能性は非常に高いとしている。

円安基調の為替相場

現在は、150円代の「円安」の流れとなっているが、それがどうなるかは、誰にも正確には予測できないと断ったうえで、しばらくは円安傾向が続くと予想している。その理由はアベノミクス流の大規模緩和が続いているからである。現在の為替市場は、輸出入の実績より、中央銀行が金利をどう動かすかというマネーゲームになっていて、そのルールは「利上げした国の通貨は買われ、利下げした国の通貨が売られる」というものである。投資家目線で見ると、金利が高い通貨の方が有利であるので買われる傾向となる。その上、このまま円安傾向がつづけば5年程度で1ドル170円程度まで値下がりする可能性は十分あるということである。

この円安傾向に対応するため、外貨貯金が一つの手立てとなる。ポートフォリオ(金融資産の組み合わせ)の目安として老後資金として長期で運用する場合には、資産全体の20~25%程度、別の識者からは、余裕資金の三分の一から半分程度を外貨貯金するのが良いと書かれている。ただし、金利は安いで20年、30年の長期的視点ならば、NISAを活用し運用することがオススメである。

上がらない給料とその対策(副業、転職、リスキリング)

高市政権なって給料が上がるかについては、大幅に給料が上がることは期待できないというのが識者の認識である。その理由は、賃金を上げるための具体的な方策が示されていない事。本当に賃金をあげるならば企業に身を切る改革を迫る政策が必要である。

そして、収入を増やす最もシンプルで効果的な原則を「成長している市場に身を置くこと」としている。そのためには、これまで培ってきた経験やスキルを使って、成長分野を探し転職副業をしたり、本業での価値を高めるためにリスキリングなどをすることがよい。

また、「家計全体の収入を増やす」という視点が重要である。闇雲に投資を考える前に、自身のスキルアップ、家族の働きかた、資産運用などを含めて、家庭の状況に合わせて総合的に収入を最大にする方法を考えることが最も効果的である。

リスキリングについては、ITスキルなどのスキルを〇から勉強することではなく、自分が培った経験と専門性を違う分野に生かせないかという視点が大事である。ITに関しては、使う側に回ること、特にAIを「うまく使いこなす」スキルが重要となる。給料に直結するスキルは「デジタル」「数字」「語学」としている。

株、ゴールド、暗号資産、NISA、積立投資をどうするか?

まず、株式であるが現在の株高が続くかどうかという質問に対しては、現在の金融政策が続く限り、株高は続く可能性は高いが、実際には世界中の経済活動や人の心理が複雑に関わるため「誰にも分からない」が唯一の答えとなる。そして、どんな状況でも対応できるような長期的視点をもって資産形成をする必要がある

「金」「暗号資産」は、供給量が限られるためインフレに強いとされる。しかし、それ自体が価値を生み出すわけではない(金利や配当がない)。は株式などと異なる値動きをし、インフレに強いが値動きが激しく短期的には暴落することがある。暗号資産は、価格変動が非常に大きくハイリスクハイリターンである。これをどれくらい保有すべきかには、識者により違いがあり、は、①資産1億円以上の富裕層が極一部持つのが良い、と②ポートフォリオの5%を目安にするとよい「暗号資産」は、①資産5億円以上の超富裕層が極一部で検討すべきもの、と②ポートフォリオの1%程度の「余裕枠」検討すべき、という意見があった。

現在のようにインフレの状況で資産を守るためには、「価値の上がる資産へのシフトが有効」である。資産が五千万円以上の富裕層は、すでに資産を不動産、株式、ドルなどへ積極的に移している。預金が数百万~1000万円程度の中間層も、NISAなどを活用しポートフォリオに占める外貨や株式の割合を増やしていくべきである。預金が100万に満たない場合は、まずは収入を増やすことに努力すべきである。

NISAの「つみたて投資枠」は、資産形成の土台としてオルカンなどの広く分散したファンドが適している。「成長投資枠」は、それに「上乗せ」する形で、成長性の高い分野を少量取り入れて全体の期待リターンを引き上げるのがよい。また、シニア世代は比較的安定した高配当株式若い世代は長期で成長を狙えるグローバル株を選ぶなど、ライフステージも考える。

現在のように株価が上がっている時でも、積立投資方針を変えてはいけないNISAなどを利用した積立投資は20年、30年といった長期的視点が大前提である。このような時こそ毎月決まった額を淡々と投資するのが良い。

新NISAは、個人投資家向けの優遇措置としては、思い切ったものである。そのためこれ以上の優遇措置が取られる可能性は低いと思われる。この制度を政府が導入した背景には、「もう年金や社会保障だけでは、国民全体の老後の面倒を見きれません」という政府のメッセージがある。その時に備えて「自己責任で投資をして資産を増やしてください」と言うのがこの制度の真の目的である。

年金と節税、老後の準備

年金自体がなくなることはないが、受給額は今の水準より2割から4割減る可能性が高い。とわいえ40代できちんと年金を払っている人は、生活に困窮することはない。しかし、未納期間や現役時代の収入が低い人は影響を受けるかもしれない。また現在10代、20代の人は、多くの高齢者が亡くなるため、逆に年金が増える可能性がある。

老後に向けた運用資産の取り崩しは、「定額型」、「定率型」ともに難点があるため、一概に言えない。各々の状況により変わるため専門家に相談するのが望ましい

節税対策で最も活用すべきはNISAである。メリットを最大限化するカギは「家族ぐるみ」で取り組むこと。夫婦それぞれが口座を開設すれば非課税額は2倍、18歳以上の子どもがいればその枠も使える。子供やその配偶者、孫への暦年贈与は年間110万円なので、その範囲でお金を渡して、運用することも可能である。

「給付金」「助成金」は、「もらえるお金」の情報をしっかり入手することが大切である。スマホアプリの「マチイロ」を活用すると自治体の情報が得られ「節税制度」を活用できる。所得税の控除も見逃せず「医療控除」や子どもの国民年金を親が払った場合の「社会保険料控除」などもしっかり押さえる。

これからのインフレ時代を生き残るための資産防衛策を3つ教えて下さい、という問いに関しては、

  • A識者: ① NISAを使って全世界の株式インデックスファンドを淡々と積み立てること ② 「65歳以降も稼げる「人的資本」を維持すること ③ 年利回り10%などの「うまい儲け話」にだまされないこと
  • B識者: ① 固定費(保険・通信・サブスク・住宅)を徹底的に下げること ② NISAiDeCoでインフレ率以上(2%以上)の運用すること。その上で世界成長の恩恵を受けられるような投資信託を検討する ③ 稼ぐ力を研く(自己投資、副業、健康維持)ことも大切である
  • C識者: ① 家計全体の収入を増やす ② NISAを活用した長期積立投資 ③ 年金保険料を確実に払う。大切なことは物価上昇を上回るペースで「家計全体の収入を増やす」ことである。それには、リスキリング、家族の労働時間を増やすなどで収入を増やす工夫をするし、さらにNISAを活用し「長期、積立、分散」投資を行う。さらに公的年金は最後のセーフティーネットである。

目次 

特集 お金を増やす秘密の習慣
① 日本経済編 【緊急開催】お金の専門家たちに誌上相談! 高市総理で給料 年金は増えますか ? [第1回]
② 習慣編 1500人調査で判明! 秘密を一挙公開「お金持ちの5つの習慣」
コラム ひっそり急増中! 一代で巨万の富を築く「シン富裕層」の正体
③ NISA編 NISAをやらないと「1年で10万円超」の損! 2026年、お金を増やす「NISA運用」戦略 [第2回]
④ iDeCo編 26年から拡充、NISAだけはもったいない! 今から始める「iDeCo」ほったらかし投資術
⑤ 為替編 1ドル150円はまだ序章! 円安時代にお金を減らさない3つのルール
⑥ 世界株編 エヌビディアだけじゃない! 世界中から投資が集まる「テック企業」
⑦ 日本株編 AI、DXでお化け企業が急増中! 5万円から始める「2倍株」の見つけ方
⑧ 固定費削減編 ノーリスクで誰でもできる! ムダな固定費を徹底的に削減する5大対策
コラム もう我慢できない! 家族の無駄遣いをもめずにやめさせるには?
⑨ 給料編 給料が増えないなら行動するしかない!政府や会社に頼らず給料を増やす3つの方法
コラム 日本を抜いて世界3位! なぜドイツ人は日本人より休むのに給料が高いのか
⑩ 税金編 税金・社会保障負担が最悪レベルに! 元国税が教えるマイ資産を守る11の方法

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