オルレアンの少女 —- Orléans(オルレアン)
池上 英洋 『フランス 26の街の物語』より

Reading Journal 2nd

『フランス 26の街の物語』 池上 英洋 著
 [Reading Journal 2nd:読書日誌]

Chapter 1 人の物語  / オルレアンの少女 —- Orléans(オルレアン) 

ジャンヌ・ダルクは、フランス北東部のドンレミ = ラ = ピュセル村で生まれた。ジャンヌの父は自作農であり、それなりに裕福だった。彼女は、糸紡ぎや縫物を得意とするごく普通の娘だった。

ジャンヌが「声」を聴いたのは一三歳の頃だった。その声は、正しいおこないができるように導きましょう、とジャンヌに話しかけたという。(抜粋)

当時、フランスとイングランドの間に百年戦争が続いていた。フランスは複雑な内戦状態であったので、ノルマンディーから侵略を続けていたイギリスは、フランスのほぼ北半分を手中におさめていた。そして、北フランスとの境目にあり重要な拠点であるオルレアンにイングランド軍が迫ってきた。

ジャンヌが声を聴き始めてから、三年ほどたっていた。その年の五月には一度、彼女は声に従ってドンレミ村の近郊の町ヴォ―クルールを訪れていた。なんとか守備隊長には会えたものの、王太子のもとへ行くのを手伝ってと頼む少女の願いは叶わないままだった。(抜粋)

しかし、声は届きつづけ、何度も粘り強く依頼を繰り返すうちに、本当に彼女を神の使者だと信じる住民があらわれはじめる。

そして、ジャンヌはレオンの町で王太子に面会した。神の声を聴いたという少女がやってくるという知らせで、移動宮廷内は議論がなされた。そして彼女を試すことになる。謁見の広間で身代わりの王太子を立て、王太子自身は他の者と同じ列に加わった。しかし彼女は王太子が身代わりと見抜き、自力で王太子を見つけ出した。

甲冑を身に着け、聖母が描かれた旗を持つまだ一七歳かそこらの少女は、オルレアンの街に近づいた。(抜粋)

神の声を聴いたという少女の登場は、オルレアンの住民は勇気を与えた。そして、半年以上も包囲されていた街は、少女が来てから一週間もたたないうちに解放された。そして、ジャンヌは「オルレアンの少女」と呼ばれるようなった。

勢いに乗るフランス軍はその後も勝利を重ねて、ランスの街に入った。ランスはフランス歴代の国王が戴冠した街である。ここで、王太子はフランス王シャルル七世として戴冠した。

しかし、ここからジャンヌの人生が暗転した。いよいよパリを奪還するために進軍しようと進言したジャンヌに対し、王はブルゴーニュ公との交渉を優先させた。ジャンヌはパリを攻撃し始めるが、結局、一四三〇年五月二三日、コンピエーニュの戦闘中に拘束されてしまう。七か月後彼女に対し異端審問が開始される。一旦は、回心するものの、四日後には撤回し異端の罪が確定する。

五月三〇日、死刑執行。生きたまま火で焼かれるという恐ろしい処刑法である。遺灰はセーヌ河にてられた。(抜粋)

その後、ブルゴーニュ公と和解したフランスは勢いをまし、パリを奪還、ボルドーか陥落して百年戦争は終結する。そして、ジャンヌの復権裁判が始められ、異端判決は廃棄された。

オルレアンの少女は、あらためて救国の少女となった。(抜粋)

ここでは、オルレアンの少女と呼ばれたジャンヌ・ダルクが紹介されている。ただ、都市としてのオルレアンについては、本文中には記載がないです。で、あるのだがしかし、写真でジャンヌ・ダルクの騎馬像や教会にあるジャンヌ・ダルク火刑のステンドグラス、その他関連施設が紹介されているよ。(つくジー)

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