『悪文 伝わる文章の作法』岩渕 悦太郎 編著
[Reading Journal 2nd:読書日誌]
敬語の使い方(その3)
敬語の誤用、敬語の不足
「敬語」に関する「悪文」、今日のところは「敬語のつけすぎ」につづいて「敬語の誤用」、「敬語の不足」である。
敬語の誤用
ここでは、まず謙譲語の「お・・・・・する」を尊敬語のように使う誤用について書かれている。
正の例) 「おかばんをお持ちしましょう」(謙譲語)
誤の例) 「切符をお持ちしていない方は起きらせ願います」
ここで「お持ちする」は謙譲語である。
正しくは「お持ちでない方」とすればよい。
同じく「ご・・・・された」「お・・・・される」も厳密には誤りと言える。
また、「お・・・・できる」は、「お・・・・する」の可能形なので、尊敬でなく謙譲の言い方である。
この部分、いろいろな例文を使って解説されているのだが・・・・・もはやボクにはピンとこないなぁ~と思った。(つくジー)
つぎに、二重に使った尊敬語の問題について書かれている。
一つの語形で十分に敬意が表されるのに、それを二つも三つも重ねて使うのは、やはり一種の誤り言うきだろう。(抜粋)
例とて、
「お御飯」、「御芳名」、「先生さま」
などが示された後、
戦後になって目につき出した尊敬の言い方に「お・・・・・になられる」という形がある。現代語として「お・・・・なる」というのが最高の敬意を示す形であるにもかかわらず、さらにそれに「れる」をつけ加えたものであって、これは明らかに誤用であると言っていい。(抜粋)
として、敬語の不足、不統一の「悪文」について例文を示して説明されている。
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