2024-04

Reading Journal 2nd

落語に学ぶ / 土地の言葉を大切にする
辰濃和男 『文章のみがき方』 より

夏目漱石は、落語が好きで落語から多くのものを学んだ。また二葉亭四迷が「文語一致体」を書き始めた時の先生も落語であった。落語は文章の先生でもある。また、方言は、文化の蓄積があり、方言を使った文章には、力強さがある。: 『文章のみがき方』より 
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感性が刺激される逆転劇 / 光りより速い人間の想像力
柳田邦男 『人生の一冊の絵本』より

今回紹介されている絵本は、「感性が刺激される逆転劇」で『密林一きれいなひょうの話』、『サイモンは、ねこである』、『コートニー』。そして、「光りより速い人間の想像力」では、『このよで いちばん はやいのは』、『トテム』、『つきの ぼうや』、『IMAGINE イマジン(想像)』である。:『人生の一冊の絵本』より 
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東海道中膝栗毛ーーシモネタの生む解放感
山口 仲美 『日本語の古典』 より

『東海道中膝栗毛』は、江戸時代に二一年にわたり正編続編合わせて二〇編も刊行された大ベストセラーだった。あけっぴろげでシモネタ満載のこの本は、江戸時代の人びとに開放感や優越感を与え、その心をつかむ。そして長きに渡り人々に愛された。:『日本語の古典』より  
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聞く技術 小手先編(前半)
東畑開人 『聞く技術 聞いてもらう技術』 より

聞く技術は、「余計なことを言わずに適切な質問をする」に尽きる。しかし、それでは程度がわからない。そこでここでは、明日からでも使える小手先の技術を12紹介している。前半ではまずはそのうちの7個についてまとめる。:『聞く技術 聞いてもらう技術』より 
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文末に気を配る / 流れを大切にする
辰濃和男 『文章のみがき方』 より

良い文章を書くためには、文末に気を配ることが、大切である。現代では、ですます調、である調などのほかに「ですよ」「ではないかね」のような「おしゃべり体」もあり文末は多彩になっている。また、文章にリズムを求めることも大切である。: 『文章のみがき方』より
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人はなぜ学び、なぜ働き、なぜ祈るのか / 人は何を求めて旅に出るのか
柳田邦男 『人生の一冊の絵本』より

柳田は、「私の一冊の写真絵本」を挙げてほしいと問われたら、『いのる』を挙げると言っている。この本は、写真家・長倉の写真と言葉が交響してこちらも精神性の高みへと引き上げられる思いがする本である。その後「旅に関する絵本」が紹介される。。:『人生の一冊の絵本』より 
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雨月物語ーー怪異のリアリティ
山口 仲美 『日本語の古典』 より

上田秋成の『雨月物語』は、9編の短編からなる怪奇物語集である。どの作品も凝っていてその裏に重要な意味を持っている。秋成は、和語の振り仮名などを工夫し、その怪奇事件に現実味を帯びさせ、そしてリアリティを加えている。:『日本語の古典』より  
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[読書日誌]『聞く技術 聞いてもらう技術』
東畑開人著[全17回]

本書は、心理士の著者による「聞く技術」と「聞いてもらう技術」に関する本である。著者は、朝日新聞に「社会季評」を連載しているうちに、私たちの社会が話を聞けない社会になっていることに気づく。本書は、その問いに関する思索の記録である。:『聞く技術 聞いてもらう技術』より 
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比喩の工夫をする / 外来語の乱用を避ける
辰濃和男 『文章のみがき方』 より

「比喩」を使うことは、非常に難しいうまくいった場合はよいが、下手をすると文章をこわしてしまう。ここでは、よい比喩についての解説がなされる。また、「カタカナ言葉」の使用は、時代の趨勢とはいえ、日本語で十分表現できるものは使わないようにしたい。: 『文章のみがき方』より
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何をすることが、いちばんだいじか / なにはともあれ外に出てみよう
柳田邦男 『人生の一冊の絵本』より

今回紹介される絵本は、「何をすることが、一番大事か」で『3つのなぞ』、「なにはともあれ外に出てみよう」で『ホイホイとフムフム たいへんな散歩』及び『いっしょに おいでよ』である。ここで柳田は、何らかの行動をすることの大切さを強調している。:『人生の一冊の絵本』より