2024-04-07

Reading Journal 2nd

おくのほそ道ーー句を際立たせる
山口 仲美 『日本語の古典』 より

松尾芭蕉の『おくのほそ道』は、奥羽・北陸の歌枕・名所・旧跡の地を訪れて、その感慨を散文と俳句で記した俳諧紀行文である。漢文訓読調の散文は最後の俳句に収斂するように巧みに構成され、そして俳句は一語も他に置き換えられないほど推敲されている。:『日本語の古典』より