2024-03

Reading Journal 2nd

具体性を大切に書く / 正確に書く
辰濃和男 『文章のみがき方』 より

文章を書くときには、微小なことをいい加減にせず具体的に書くことが大切である。確かなことの積み重ねが文章の説得力を作る。また、思い込みや偏見をあばいて、ひたすら文章を正確にすることも大切である。しかし、その仕事は「生涯の仕事」と言える: 『文章のみがき方』より 
Reading Journal 2nd

「デクノボー」として生きる(後半)
北川前肇 『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』 より

宮沢賢治は、昭和八年九月二十一日にその生涯を終えた。その遺言により『国訳妙法蓮華経』が発行され布施業として配布された。その本の巻末で賢治は、み仏の誓願に触れて、人びとがさとりに入ることを願い続けていると言っている。:『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』より 
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狂言ーー短い時間で笑いを作る
山口 仲美 『日本語の古典』 より

室町時代に始まる「狂言」は、能の間に演じられる笑いを中心とした寸劇である。狂言は短い時間に大道具もない能舞台で演じるため、最初におかしな自己紹介をしたり、さまざまな擬音や物まね、そして、あらかじめネタを仕込んでおくなどの工夫がされている。:『日本語の古典』より  
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わかりやすく書く / 単純・簡潔に書く
辰濃和男 『文章のみがき方』 より

文章を書くときに、「わかりやすく書く」、「単純・簡潔」に書くことは、とても重要である。文章はわかってもらえなければ詮ないもので、その為には、最も伝えたいことを見極めて、わかりやすく・単純に書くことが必要である。: 『文章のみがき方』より 
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「デクノボー」として生きる(前半)
北川前肇 『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』 より

有名な「雨ニモマケズ」の詩は、賢治が闘病中に使用していた手帳に書かれていた。その手帳は、法華経の信仰が色濃く見えるものである。そして「雨ニモマケズ」に描かれた生き方は、賢治の生き方であるとともに常不軽菩薩の生き方に繋がっている。:『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』より 
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風姿花伝ーー経験と情熱の能楽論
山口 仲美 『日本語の古典』 より

『風姿花伝』は、単なる能楽書ではなく、人生の本質を突いた発言が随所に見られ、芸能論、教育論、人生論としても通用する。その魅力は言葉にも表れ、「幽玄」や「花」などは、独自の意味合いを持ち含蓄がある。その言葉には体験に裏打ちされた迫力がある。:『日本語の古典』より
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異質なものを結びつける / 自慢話は書かない
辰濃和男 『文章のみがき方』 より

面白い文章を書く手段として、異質なものを結び付けることがある。また、自分がピエロになる。自分の欠点を情容赦なく書くことも良い効果を生み出す。ただし自分の欠点を書いているようで、実は自慢話になっているような話は、反感を買ってしまう: 『文章のみがき方』より 
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理想郷「イーハトーブ」の創造(後半)
北川前肇 『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』 より

花巻農学校を退職した賢治は、一人の農民として生きる。そして「羅須地人協会」を設立し農業だけでなく「農民芸術」の普及にも尽力する。それは、理想郷「イーハトーブ」を作る試みだった。しかし、激しい労働は健康を蝕み賢治は病に倒れる:『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』より 
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太平記ーー「武者詞」の活躍
山口 仲美 『日本語の古典』 より

『太平記』は、『平家物語』と同じ軍記物語である。しかし、より叙事性的になり。表記においては「武者詞」を多用している。太平記では、楠木正成がヒーローとなっている。ここでは、楠木の千早城の戦いを「武者詞」をキーワードにして追っている。:『日本語の古典』より  
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正直に飾りげなく書く / 借りものでない言葉で書く
辰濃和男 『文章のみがき方』 より

文章の修練を始めたばかりの人は、まず正直に飾り気なく書くことが大切である。さらにその中に深い「解釈」が必要となる。また、人の借り物の言葉でなく自分の言葉で書くことも大切である。そえは至難の業であるがその道を歩むしかない。: 『文章のみがき方』より