[再掲載] 人の賢不肖は鼠のごとく・・・・/物極まれば、すなわち衰う
宮脇俊三 『史記のつまみぐい』より

Reading Journal 1st

「史記のつまみぐい」宮脇俊三 著
[Reading Journal 1st:再掲載]
(初出:2005-06-20)

 第二章 李斯列伝・秦始皇本記I 人の賢不肖は鼠のごとく・・・・/物極まれば、すなわち衰う

始皇帝の側近で天下統一の功労者 李斯りし話。
李斯がまだ郡の下っぱ役人だったころ、

役所の厠で見かける鼠は汚物を食らい、人や犬が近づくたびに、びくびくしていた。それに対し倉庫の鼠は、大きな屋根の下で、人や犬におびやかされることなく、おいしい穀物を食べている---。
それを見て李斯は歎息した。
「人間の賢と愚は鼠とおなじである。居場所によって決まるのだ」
(人之賢不肖、譬如鼠矣。在所自処耳)(抜粋)

鼠を見て悟った李斯は、荀子じゅんしに学んだ後、秦に行って取り立てられた。そして、そこで李斯は、権勢並びなき地位まで登りついた。ある日酒宴のときに李斯は言った。

「私は荀子さまから『栄えすぎるのは禁物だ』(物禁太盛)と教えられたことがある。・・・中略・・・極まれば衰えるのは物の道理である(物極則衰)。私の馬車が停まるところは、どこであろうか」(抜粋)

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