[再掲載]「星の王子周辺」10
内藤 濯 『星の王子とわたし』より

Reading Journal 1st

「星の王子とわたし」 内藤 濯 著
[Reading Journal 1st:再掲載]
(初出:2007-03-01)

星の王子周辺 王子の死

ここでは、毒蛇にかまれて星に帰っていく、最後の場面について書かれている。

「星の王子さま」読後の印象は、さびしくとも暗くはない。巡礼のながい旅が終って、最後の大寺院の灰色の石に手を触れた感じがするのである。(抜粋)

サン・テグジュぺリは星の王子を地球に引き止めておかなかった。

「星が光っているのは、みんながいつか、自分の星に帰って行けるためなのかなあ。ぼくの星をごらん、ちょうど、真うえに光っているよ・・・だけど、なんて遠いんだろう!」
しかし、王子が自分の星に帰えるためには、至って遠い隔たりを凌ぎ越さなければならぬ。それは地理的な隔たり以上の隔たりである。精神的な空間である。王子は飛行士にむかっていう。
「機械のいけないところが見つかってよかったね。これできみは、うちへ帰って行けるんだ。・・・・・ぼくもきょう、うちに帰るよ。でも、きみんとこより、もっともっと遠いところなんだ・・・・。ぼく、とてもこのからだ、持っていけないの。重すぎるんだもの」
しかし死のみが、人間という人間を、宿命の牢屋から解放することができる。(抜粋)

コメント

タイトルとURLをコピーしました