「ありえない日本語」秋月高太郎 著
[Reading Journal 1st:再掲載]
(初出:2005-04-26)
第二章 かっこいいから「やばい」、おいしくて「やばい」 第三章 「うざい!」と言いたくなるときは
肯定の「やばい」と「うざい」について
まず、最近の若者が多く使う、肯定的な意味の「やばい」についは、もともと否定的に使われていた「やばい」が、反社会的は立場の若者に肯定的に使われ、それがしだいに単に「どきどきする」のような意味に変遷していったらしい。
このように、否定的な意味の語がしだいに肯定的にも用いられる事は他にもあり、その例として、「楽しい」をあげている。
平安時代には「楽し」の語は、否定的な意味を持っていた。
「うざい」については、広範囲な研究があるようだ。この語はもともとは多摩地方の方言であった「うざったい」であった。それが、省略のプロセスを経て「うざい」になり東京都下に広まり今のように全国に広まった。この語の心理的な面としては、
『うざい』で表される、自分としては嫌だが、自分ではどうすることもできないという心理状態は、若い世代の人々ならではの感情と言える。(抜粋)
個人的には、肯定の「やばい」も「うざい」も使わないな~ やっぱりね。
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