[第1回]

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[読書日誌]『猫の古典文学誌』
田中 貴子 著 [全19回]

この本は、猫好きの著者による「猫の古典文学誌」である。猫の本は、古今東西の猫好きにより書き尽くされた感があり、一度著者は猫についての本を断念している。しかし、その資料を読み解き、「書かれたものとしての猫」についてまとめること決めた。:『猫の日本文学誌』より
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[読書日誌]『聞く技術 聞いてもらう技術』
東畑開人著[全17回]

本書は、心理士の著者による「聞く技術」と「聞いてもらう技術」に関する本である。著者は、朝日新聞に「社会季評」を連載しているうちに、私たちの社会が話を聞けない社会になっていることに気づく。本書は、その問いに関する思索の記録である。:『聞く技術 聞いてもらう技術』より 
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[読書日誌] 『人生の一冊の絵本』
柳田邦男 著 [全27回]

この本は、著名なドキュメンタリー作家、柳田邦夫による絵本についての本である。現代になると絵本の領域は広がり様々なジャンルの絵本が発売されている。柳田は、そのような絵本の世界を幾つもの切り口から紹介している。:『人生の一冊の絵本』より 
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[読書日誌]『文章のみがき方』
辰濃和男 著 [全20回]

いい文章には、平明・正確・具体性・独自性・抑制・品格など大切な要素がいろいろとあるが、同時に「これを書きたい」という書き手の心の静かな炎のようなものが必要である。本書は、具体的な例を挙げ文章のみがき方を指南する: 『文章のみがき方』より 
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[読書日誌]『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』
北川前肇 [全14回]

この本は、宮沢賢治の一生やその作品を、健治の信仰であった法華経から解き明かそうとするものである。著者の北川は、小学校卒業後仏門に入り、題目を唱える生活の中、健治の作品に触れ健治の生き方を問い続けていた人である。『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』より 
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[読書日誌]『日本語の古典』
山口 仲美 著 [全32回]

日本語の歴史の専門家である著者は、この本の特徴として「主に言葉との関わり合いから古典を取り上げる」としている。また、一作品ごとに一テーマを設定している。著者は、古典は相対化する目を養うこと、創造性の芽をはぐくむことに役立つとしている:『日本語の古典』より 
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[読書日誌]『日蓮 「闘う仏教者」の実像』 松尾剛次著 [全20回]

本書は日蓮の生涯の歴史学的研究書である。日蓮は有名な宮沢賢治をはじめ中世以降近現代まで多くの人々の心をとらえ影響を与え続けてきた。本書はそのような人々に生きる力を与えてきた「日蓮とはなにか」を考察している。:『日蓮 「闘う仏教者」の実像』より 
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[読書日誌]『ストレスの話 メカニズムと対処法』
福間 詳 著 [全14回]

世の中はストレス社会である。過度のストレスは簡単に短期間で人の体を蝕んでしまう恐ろしいものであり、また、PTSDなどを発症にも関係する。このストレスへの対処を「ストレスに対する備え」と「ストレスを受けた時の対処」に2段階で考える。『ストレスのはなし』より 
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[読書日誌]『すべてには時がある 旧約聖書「コヘレトの言葉」をめぐる対話』
若松英輔、 小友聡 著 [全12回]

本書は「NHK心の時代」『それでも生きる「コヘレトの言葉」』の対談集である。コロナ禍の状況でのこの放送は、大変な反響があった。「生きよ」と語りかけるコヘレトの言葉は時代を超えて言葉の杖となったのである。:『すべてには時がある 旧約聖書「コヘレトの言葉」をめぐる対話』 より 
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[読書日誌]『若い読者のための世界史』
エルンスト・H・ゴンブリッチ 著 [全41回]

この本は、名著『美術の物語』で有名なエルンスト・ゴンブリッジによる世界史の本である。著者若干25歳の時の子供向けの本であるが、今日のあらゆる批判に耐えうるものとしているのは、著者による長い「50年後のあとがき」にある。『若い読者のための世界史』より