Reading Journal 2nd [レビュー]『チャーリーとの旅』ジョン・スタインベック 著 『チャーリーとの旅』は、スタインベックによるアメリカ一周の旅の記録である。彼は、『自分の国を知らない』ことに気がつき、キャンピングカーで、犬一匹を連れて旅立つ。そこで見た風景や出会った人々を通してアメリカをルポルタージュする。:『チャーリーとの旅』より 2025.05.18 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd [レビュー]『『空海の風景』を旅する』NHK取材班 著 『『空海の風景』を旅する』は、司馬遼太郎の『空海の風景』を元にしたNHKの特番「空海の風景」を本にしたものである。『空海の風景』の世界をもう一回り大きく取材し、その内容に新たなエピソードを添え、空海という天才に迫ろうとしている。:『『空海の風景』を旅する』より 2025.04.27 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd [レビュー]『空海の風景 新版』司馬遼太郎 著 司馬遼太郎の『空海の風景』は、「天才とはなにか」ということを空海という人物を通して描いた伝記である。しかし、この作品はそれにとどまらず司馬遼太郎の真言密教、仏教の考え方、そして「理趣経」を通しての性欲への問題意識がある。:『空海の風景』より 2025.04.20 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd [レビュー]『引き揚げを語る』読売新聞生活部 編 日本で民間の引き揚げ人数は約三一九万人、そして犠牲者は約三〇万人であった。この数は、広島の原爆、沖縄戦、東京大空襲などの犠牲者と比べても圧倒的に多い人数である。そして、実際の戦争というものの凶悪さはこの引き揚げのような状況の中にある。:『引き揚げを語る』より 2024.12.11 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd [レビュー]『灯台へ』ヴァージニア・ウルフ 著 ヴァージニア・ウルフの『灯台へ』は、斬新な文体と繊細極まる内部表現によって、モダニズム小説の先駆であり頂点の一つとされる小説である。幼いジェームズの「灯台に行きたい」という願いに始まり、それから十年後、彼らは灯台に到着する。:『灯台へ』より 2024.12.02 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd [レビュー]『上野アンダーグラウンド』本橋 信宏 著 上野アンダーグラウンドは、上野の陰の部分を扱うとともに上野をキーワードにして、広く社会のネガティブな部分をあぶりだしている。内容は極めて広く、中国エステや出会い系喫茶、上野にかつてあったスラム街の話や宝石街の話など多岐にわたる。『上野アンダーグラウンド』より 2024.10.21 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd [レビュー]『冬の日誌/内面からの報告書』ポール・オースター 著 この本は、『冬の日誌』『内面からの報告書』という二冊の本からなっている。そしてこの二冊、オースターの肉体に起こったことを書き記した『冬の日誌』と子どものころからの心の中を探索する「内面からの報告書」は、明らかに対をなす。:『冬の日誌/内面からの報告書』より 2024.09.28 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd [レビュー]『忘れられた日本史の現場を歩く』八木澤 高明 著 『忘れられた日本史の現場を歩く』は、写真と文章から構成されたルポルタージュである。著者は今では忘れられた日本史の現場に分け入り、土地の人に話を聞きその痕跡を探りそして、写真に記録している。:『忘れられた日本史の現場を歩く』より 2024.09.09 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd [レビュー]『あつあつを召し上がれ』小川 糸 著 人生にはいろいろな人生があり、そしてその人生に刻まれた特別な料理がある。この本はそんな人生に寄りそう料理を中心とした七つの短編集である。どの料理にもどの話にも、小川糸のスパイスが効いていて、あなたの心を温めてくれる。:『あつあつを召し上がれ』より 2024.07.05 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd [レビュー]『新装版 ペルーからきた私の娘』藤本和子 著 藤本和子のこのエッセーは、表題の『ペルーからきた私の娘』と他の二つの話からなる。どれもめったに起こらないような話だが、でも大事件が起こるというわけでもない。そしてそれが日常の延長として淡々と語れている。:『ペルーから来た私の娘』より 2024.06.29 Reading Journal 2nd