Reading Journal 2nd

「乳幼児の無力感・効力感」
波多野誼余夫 / 稲垣佳世子『無気力の心理学 改版』より

赤ちゃんが泣き声をあげたときに、すぐに反応しないと「無力感」が形成される。反対にすぐに反応することにより「効力感」が形成され、それは一般的な「効力感」の形成にもつながっている。『無気力の心理学 改版』より 
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「鏡に映らない自己を描く — パリ」(その3)
木下長宏『ゴッホ<自画像>紀行』より 

「アニエール公園の風景」を描いた後、ゴッホはまた自画像を描き始めた。その筆致の探求や視線の方向から、これらの自画像は、単なる自画像ではなく、ゴッホがその中に「絵画」を見出していることがわかる。『ゴッホ<自画像>紀行』より
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「戦没軍人の死因」
藤原彰『餓死した英霊たち』より

日本軍の戦没者総数は、正確には数えられない。各戦場での餓死者の数を丹念に数えるとその割合は60%強となり、戦没者212万1000名とすると、そのうち140万前後が戦病死者、そしてそのほとんどが餓死者である。『餓死した英霊たち』より 
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「どんなときに無力感が生じるか」
波多野誼余夫 / 稲垣佳世子『無気力の心理学 改版』より

どんなに努力しても、今の「ひどい」状況が改善されないと考えると人は無気力になる。セリグマンは実験によってそれを証明した。そして、無気力はそれ以外の場面でも現れ一般化されてしまう。『無気力の心理学 改版』より 
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「鏡に映らない自己を描く — パリ」(その2)
木下長宏『ゴッホ<自画像>紀行』より 

ゴッホは、浮世絵の研究から、自分のパレットから出発する色彩の研究を始めた。1887年春の一連の「自画像」では、何枚もの絵を描き分けることにより、タッチ、ストローク、カラーリング、トーンの研究を重ねている。『ゴッホ<自画像>紀行』より
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「中国戦線の栄養失調症」(その2)
藤原彰『餓死した英霊たち』より

中国戦線の第一号作戦では、多数の軍隊を移動させる必要があった。しかし、兵站線は現状を考えずに引かれ、多くの兵士は食料もままならない状況で道路を建設をしていた。それが後に多くの栄養失調死者を出す要因となる。『餓死した英霊たち』より 
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[読書日誌]『無気力の心理学 改版 : やりがいの条件』
波多野誼余夫/稲垣佳世子 著 [全13回]

本書は、無気力がどうして生まれるのかについて、心理学的な説明を試みた本である。現代人の無気力は、「獲得された無気力」よりも「効力感欠如」が大きいとして効力感を伸ばすための条件も解説している。『無気力の心理学 改版』より 
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「鏡に映らない自己を描く — パリ」(その1)
木下長宏『ゴッホ<自画像>紀行』より 

ゴッホはパリ時代に多くの自画像を描いている。恐る恐る始めた最初期の自画像は、オランダ時代のと同じく、茶褐色系の色で統一されているが、背景の処理や顔の作り方などに光と色彩の関係を考えていることがわかる。『ゴッホ<自画像>紀行』より
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「中国戦線の栄養失調症」(その1)
藤原彰『餓死した英霊たち』より

日本軍の餓死者は人口稠密な中国戦線においても発生した。中華大作戦で戦争栄養失調賞を研究していた長尾軍医の『戦争と栄養』によれば、戦病死者の死亡率は著しく高く、戦争栄養失調症での死亡率は98%に及んだ。『餓死した英霊たち』より 
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「おわりに、あとがき」
坂本真士『ネガティブ・マインド』より

絶望的になった人は、認知の歪みに気付くことが難しいため、自殺をほのめかされたりした場合は、共感しながら話を聞くことが大切である。また、うつ病が疑われる場合は、病院の受診が必要である。『ネガティブ・マインド : なぜ「うつ」になる、どう予防する』より