Reading Journal 2nd

大乗戒の採用 — 日本仏教と戒律(その2)
末木 文美士 『日本仏教再入門』より

戒律は、インドで比丘あるいは比丘尼が守るべき規則として生まれた。それが具足戒であり、日本にも伝わる。しかし、最澄は、大乗仏教での戒が必要と考え大乗仏教のの戒である梵網戒を用いるような受戒を創始する。それにより日本に大乗戒壇が生まれた。:『日本仏教再入門』より
Reading Journal 1st

[再掲載] かっこいいから「やばい」、おいしくて「やばい」
秋月高太郎 『ありえない日本語』より

(初出:2005-04-26)の再掲載:かっこいいから「やばい」、おいしくて「やばい」秋月高太郎 『ありえない日本語』より
Reading Journal 2nd

オデュッセイアのなかのオデュッセイア(後半)
イタノ・カルヴァーノ 『なぜ古典を読むのか』より

オデュッセイアは、幾つもの話が混在している。それは、古代に遡る「より古い層」があるからである。そしてその「より古い層」は、オデュッセイアに魔女や怪物や人喰いたちとの戦いを可能とした。それが、オデュッセイアを現代的なものとしている。:『なぜ古典を読むのか』より
Reading Journal 2nd

憲法改定国民投票法について — 憲法改正の手続き(後半)
長谷部 恭男 『憲法とは何か』より

「憲法改正国民投票法」に必要な要件として、「発議から国民投票まで少なくとも二年以上の期間をおく」「平等で広く開かれた発言と討議の機会を与える」「複数の論点に渡る改正案について、一括ではなく個別の論点ごとに行う」という提案がされている。:『憲法とは何か』より
Reading Journal 2nd

嘆く孔子 — 孔子の素顔(その4)
井波 律子 『論語入門』より

不屈の精神を持っていた孔子であるが、時として深い絶望感にとらわれることもあった。今日のところ“その4”では、そんな孔子の嘆きがわかる条である
Reading Journal 2nd

僧侶の妻帯 — 日本仏教と戒律(その1)
末木 文美士 『日本仏教再入門』より

日本では僧侶も妻帯し寺院は世襲されている。これはいかにも日本仏教が戒を守らず堕落しているかのような印象をあたえがちである。しかし、この僧侶の妻帯により寺院は世襲され、地域社会で安定的に持続可能となり、社会参加仏教の基礎をつくっている。:『日本仏教再入門』より
Reading Journal 2nd

改憲の発議要件を緩和することの意味 — 憲法改正の手続き(前半)
長谷部 恭男 『憲法とは何か』より

憲法の改正は、衆参両院で三分の二の特別多数決により発議される。ここで特別過半数が必要な理由としては、少数者の権利の保障など単純過半数では間違った結論を下しがちなこと、憲法のような基本原理は正しいという蓋然性が高い必要があるなどである。:『憲法とは何か』より 
Reading Journal 2nd

激する孔子 — 孔子の素顔(その3)
井波 律子 『論語入門』より

孔子は時、理不尽なもの、許しがたい事がらにたいしては、色気ばみ、断固として拒否した。ここでは、そんな孔子の激しい一面が現れている条が紹介されている。:『論語入門』より 
Reading Journal 1st

[再掲載]『ありえない日本語』
秋月高太郎 著

(初出:2005-04-25)の再掲載:『ありえない日本語』秋月高太郎 著
Reading Journal 2nd

オデュッセイアのなかのオデュッセイア(前半)
イタノ・カルヴァーノ 『なぜ古典を読むのか』より

オデュッセイアの中にはいくつものオデュッセイアがある。重層的に語られているなかでオデュッセウスは、帰還の旅をつづける。そして、そこには常に、忘却の危険が付きまとう。この帰還の物語は、終わっていない、すでに現実になる以前に存在する。:『なぜ古典を読むのか』より