Reading Journal 2nd

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「遠くへのまなざし — サン・レミ・ド・プロヴァンス」(その2)
木下長宏『ゴッホ<自画像>紀行』より

ゴッホは突然の発作によってその立ち位置が変わってしまう。弱者である労働者は農民に連帯するのではなく、自らが弱者になってしまった。そして、ゴッホの自画像もか本来自画像と呼ばれているものに変わっていく。:『ゴッホ<自画像>紀行』より
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「兵士の人権」
藤原彰『餓死した英霊たち』より

日本の軍隊は「兵士の人権」が低く、絶対服従を強制した。これは自立した国民の存在を前提としたヨーロッパの軍隊と違い、明治維新後の日本では、兵士に愛国心や自発的な戦闘意識を期待することができなかったからである。:『餓死した英霊たち』より 
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「熟達と生きがい」(その1)
波多野誼余夫 / 稲垣佳世子『無気力の心理学 改版』より

効力感を発達させる条件は「自律性」、「他者との暖かいやりとり」に加え「本人が自己向上を実感しうること」、「自己向上が本人にとって真に「好ましい」こと」の2つが必要である。:『無気力の心理学 改版』より
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「遠くへのまなざし — サン・レミ・ド・プロヴァンス」(その1)
木下長宏『ゴッホ<自画像>紀行』より

ゴッホはサン・施療院に移る。そこで再起をかけて絵画に取り組んだ。そして「星月夜」などの傑作と共に、「自画像」の最高峰の作品も生まれている。その背景にゴッホの思索の痕跡がある。:『ゴッホ<自画像>紀行』より
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「精神主義への過信」
藤原彰『餓死した英霊たち』より

日本の軍隊は精神主義への過信があった。日露戦争での成功体験から、日本軍では白兵突撃(銃剣突撃)が主戦法となり、火力と補給を軽視していた。そのような精神主義は火力装備に優れた近代軍隊には通じず死体の山を作った。『餓死した英霊たち』より 
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「他者との暖かいやりとり」
波多野誼余夫 / 稲垣佳世子『無気力の心理学 改版』より

効力感の向上には「他社との暖かいやりとり」も重要である。競争的な関係でない環境で、他者との温かいやり取りをすることによって自分に対し肯定的なイメージを発達させ、その中で効力感も育ち強められる。『無気力の心理学 改版』より 
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「日本の僧侶(ボンズ)のように — アルル」(その2)
木下長宏『ゴッホ<自画像>紀行』より 

ゴーギャンがアルルにやってきた。しかし二人の距離は次第に広がり、ついにはゴッホが耳を切る事件を起こしてしまう。このころ描いた二つの自画像は、服装などは同じだが雰囲気は対照的である。:『ゴッホ<自画像>紀行』より
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「作戦参謀の独善横暴」
藤原彰『餓死した英霊たち』より

日本軍の大量餓死の原因の責任は、補給を無視した作戦や後方兵站を軽視した作戦担当の幕僚層にある。彼らは失敗で更迭されても不死鳥のようによみがえり失敗を繰り返した。そして「玉砕」おも放置した。『餓死した英霊たち』より 
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「自律性の感覚」
波多野誼余夫 / 稲垣佳世子『無気力の心理学 改版』より

「効力感」を得るためには、「自律性感覚」が必要である。それには、自己選択の機会を持たせることが重要である。また、効力感には、一般に無力感に陥るような場合にでもそれを切り抜けることができるような可能性もある。『無気力の心理学 改版』より 
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「日本の僧侶(ボンズ)のように — アルル」(その1)
木下長宏『ゴッホ<自画像>紀行』より 

アルルでのゴッホの最初の自画像は画家が黙々と歩いている「タラスコン街道を行く画家」だった。その後、日本の一本の草の絵に惹かれ、やがて来るゴーギャンのために日本の僧侶になった自画像を描いた:『ゴッホ<自画像>紀行』より