Reading Journal 2nd

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「法華経」との出会い(前半)
北川前肇 『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』 より

宮沢賢治は、花巻の裕福な家に生まれた。生家は、浄土真宗の熱心な信徒で健治も仏教に親しみながら育つ。そして盛岡高等農林学校への進学前に出会った『法華経』に感動し、以後法華経に帰依する。そして健治の作品には法華経が大きく影響している。『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』より 
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落窪物語ーーセリフから人物が見える
山口 仲美 『日本語の古典』 より

『落窪物語』は、継子いじめの物語である。継母は姫を一段低い部屋(落窪)に住まわせて意地悪をするが、最後には姫は幸せになる。ここで、著者は、継母の乱暴なセリフを通して、その粗野で攻撃的な一面が造形されているとしている。:『日本語の古典』より  
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ヨーロッパに生まれたふたつの国
エルンスト・H・ゴンブリッチ 『若い読者のための世界史』 より

市民革命後のヨーロッパは、大公領、王国、侯国、共和国などのつぎはぎで、まだ、イタリアやドイツはなかった。そして、イタリアは、カミロ・カヴールとガリバルディの活躍により統一され、ドイツはプロイセンのビスマルクの活躍で統一された。:『若い読者のための世界史』より 
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[読書日誌]『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』
北川前肇 [全14回]

この本は、宮沢賢治の一生やその作品を、健治の信仰であった法華経から解き明かそうとするものである。著者の北川は、小学校卒業後仏門に入り、題目を唱える生活の中、健治の作品に触れ健治の生き方を問い続けていた人である。『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』より 
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大和物語ーー歌物語から説話文学へ
山口 仲美 『日本語の古典』 より

『大和物語』は『伊勢物語』と同じく歌物語である。しかし、『伊勢物語』と比べるとその味わいは随分と違っている。『伊勢物語』では、和歌が常に話のクライマックスだが、『大和物語』では、和歌よりも話の方に重点がある。:『日本語の古典』より  
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海の向こう
エルンスト・H・ゴンブリッチ 『若い読者のための世界史』 より

鉄道と蒸気船の発明は、世界を小さくした。中国やインドへの旅ももはや冒険とは言えなくなった。そのころ、イギリスは中国にアヘンを売り込み、怒った中国と戦争なり莫大な賠償金と通商の権利を得る。そして日本やアメリカにも大きな歴史の波が訪れた:『若い読者のための世界史』より 
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おわりに
松尾剛次 『日蓮 「闘う仏教者」の実像』 より

本書は、日蓮の人生をわかりやすく解説することを狙いとしている。そして新しい試みとして、日蓮がライバル視していた律僧との関係に注目した。資料の『日蓮遺文』については史料批判を行い、偽書の疑いもある遺文もできるだけ使用している。:『日蓮 「闘う仏教者」の実像』より 
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蜻蛉日記ーー告白日記を書かせたもの
山口 仲美 『日本語の古典』 より

『蜻蛉日記』は、著者の「道綱の母」と藤原兼家の夫婦関係の変遷が書かれている。著者は一夫多妻制の当時としては珍しいくらいに夫の愛に妥協をしなかった。そのため、お互いに緊張関係が高まりその葛藤がこの告白文学となった。:『日本語の古典』より  
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人間と機械
エルンスト・H・ゴンブリッチ 『若い読者のための世界史』 より

産業革命がおこると、わずかな賃金で働かざるを得ない労働者が発生し、社会主義も生まれた。このような状況の中で、工場主や市民たちが力をつけ、古い慣習や規則を打ち壊す革命が起こった。そして古い時代は完全に終わった。:『若い読者のための世界史』より 
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身延山の暮らし(その5)
松尾剛次 『日蓮 「闘う仏教者」の実像』 より

日蓮は身延山に上って以来体調がよくなかった。九年間身延山を出なかった日蓮は温泉治療のため常陸の湯に向かう。しかし途中の様態が悪化してしまう。そして6人の弟子に後事を託して亡くなった。その時、大地が六種振動したという。:『日蓮 「闘う仏教者」の実像』より