Reading Journal 2nd

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ゆとりをもつ / 抑える
辰濃和男 『文章のみがき方』 より

文章には、特に笑いを引き起こす文章には、ゆとりが必要である。自信があってゆとりがないと笑いは引き起こせない。また、感傷的な文章は、抑えることも必要である。感傷は詠嘆を押さえて書くことでかえってリアリティーが増す。: 『文章のみがき方』より
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[読書日誌] 『人生の一冊の絵本』
柳田邦男 著 [全27回]

この本は、著名なドキュメンタリー作家、柳田邦夫による絵本についての本である。現代になると絵本の領域は広がり様々なジャンルの絵本が発売されている。柳田は、そのような絵本の世界を幾つもの切り口から紹介している。:『人生の一冊の絵本』より 
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伊曾保物語ーー四五〇年前から愛された翻訳文学
山口 仲美 『日本語の古典』 より

『伊曾保物語』は、ラテン語の『イソップ物語』の翻訳である。室町時代にやってきた宣教師たちにより翻訳された。そして、江戸時代には、庶民に親しまれる物語となっている。イソポは教訓を抽象的に語るのではなく、動物たちを主人公にした物語で語っている。:『日本語の古典』より
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具体性を大切に書く / 正確に書く
辰濃和男 『文章のみがき方』 より

文章を書くときには、微小なことをいい加減にせず具体的に書くことが大切である。確かなことの積み重ねが文章の説得力を作る。また、思い込みや偏見をあばいて、ひたすら文章を正確にすることも大切である。しかし、その仕事は「生涯の仕事」と言える: 『文章のみがき方』より 
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「デクノボー」として生きる(後半)
北川前肇 『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』 より

宮沢賢治は、昭和八年九月二十一日にその生涯を終えた。その遺言により『国訳妙法蓮華経』が発行され布施業として配布された。その本の巻末で賢治は、み仏の誓願に触れて、人びとがさとりに入ることを願い続けていると言っている。:『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』より 
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狂言ーー短い時間で笑いを作る
山口 仲美 『日本語の古典』 より

室町時代に始まる「狂言」は、能の間に演じられる笑いを中心とした寸劇である。狂言は短い時間に大道具もない能舞台で演じるため、最初におかしな自己紹介をしたり、さまざまな擬音や物まね、そして、あらかじめネタを仕込んでおくなどの工夫がされている。:『日本語の古典』より  
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わかりやすく書く / 単純・簡潔に書く
辰濃和男 『文章のみがき方』 より

文章を書くときに、「わかりやすく書く」、「単純・簡潔」に書くことは、とても重要である。文章はわかってもらえなければ詮ないもので、その為には、最も伝えたいことを見極めて、わかりやすく・単純に書くことが必要である。: 『文章のみがき方』より 
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「デクノボー」として生きる(前半)
北川前肇 『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』 より

有名な「雨ニモマケズ」の詩は、賢治が闘病中に使用していた手帳に書かれていた。その手帳は、法華経の信仰が色濃く見えるものである。そして「雨ニモマケズ」に描かれた生き方は、賢治の生き方であるとともに常不軽菩薩の生き方に繋がっている。:『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』より 
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風姿花伝ーー経験と情熱の能楽論
山口 仲美 『日本語の古典』 より

『風姿花伝』は、単なる能楽書ではなく、人生の本質を突いた発言が随所に見られ、芸能論、教育論、人生論としても通用する。その魅力は言葉にも表れ、「幽玄」や「花」などは、独自の意味合いを持ち含蓄がある。その言葉には体験に裏打ちされた迫力がある。:『日本語の古典』より
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異質なものを結びつける / 自慢話は書かない
辰濃和男 『文章のみがき方』 より

面白い文章を書く手段として、異質なものを結び付けることがある。また、自分がピエロになる。自分の欠点を情容赦なく書くことも良い効果を生み出す。ただし自分の欠点を書いているようで、実は自慢話になっているような話は、反感を買ってしまう: 『文章のみがき方』より