Reading Journal 2nd [読書日誌]『聞く技術 聞いてもらう技術』東畑開人著[全17回] 本書は、心理士の著者による「聞く技術」と「聞いてもらう技術」に関する本である。著者は、朝日新聞に「社会季評」を連載しているうちに、私たちの社会が話を聞けない社会になっていることに気づく。本書は、その問いに関する思索の記録である。:『聞く技術 聞いてもらう技術』より 2024.04.13 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd 比喩の工夫をする / 外来語の乱用を避ける辰濃和男 『文章のみがき方』 より 「比喩」を使うことは、非常に難しいうまくいった場合はよいが、下手をすると文章をこわしてしまう。ここでは、よい比喩についての解説がなされる。また、「カタカナ言葉」の使用は、時代の趨勢とはいえ、日本語で十分表現できるものは使わないようにしたい。: 『文章のみがき方』より 2024.04.12 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd 何をすることが、いちばんだいじか / なにはともあれ外に出てみよう柳田邦男 『人生の一冊の絵本』より 今回紹介される絵本は、「何をすることが、一番大事か」で『3つのなぞ』、「なにはともあれ外に出てみよう」で『ホイホイとフムフム たいへんな散歩』及び『いっしょに おいでよ』である。ここで柳田は、何らかの行動をすることの大切さを強調している。:『人生の一冊の絵本』より 2024.04.11 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd 曾根崎心中ーー言葉が人形に魂を吹き込む山口 仲美 『日本語の古典』 より 近松門左衛門の『曾根崎心中』は、実際にあった心中事件を題材にした当時の大ヒット人形浄瑠璃である。近松の巧みな詞章により観客は人形に感情移入されていく。またその詞章は、全体を通してリズムカルな七五調で構成される日本語を代表する名文である。:『日本語の古典』より 2024.04.10 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd 紋切型を避ける / いやな言葉を使わない辰濃和男 『文章のみがき方』 より 文章を書くうえで「紋切り型」の言葉を使わず独自の世界を目指すことも必要である。紋切り型と一番縁遠い「太陽の塔」のように冒険を恐れず書くことがよい。また、よい文章を書くには、自分が嫌だと思う言葉を使わないことも重要である。: 『文章のみがき方』より 2024.04.09 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd 自己否定が自己肯定に変わる瞬間 / 障害のある子どもの限りない想像力柳田邦男 『人生の一冊の絵本』より 子供たちの間では、些細なきっかけで、意地悪をしたり、いじめたりするトラブルが生じる。そんな時には、子どもの様子を察し、全身で包み込むような対応が必要である。また、近年は障害のある子どもに対する理解を深めようとする絵本も出てきている。:『人生の一冊の絵本』より 2024.04.08 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd おくのほそ道ーー句を際立たせる山口 仲美 『日本語の古典』 より 松尾芭蕉の『おくのほそ道』は、奥羽・北陸の歌枕・名所・旧跡の地を訪れて、その感慨を散文と俳句で記した俳諧紀行文である。漢文訓読調の散文は最後の俳句に収斂するように巧みに構成され、そして俳句は一語も他に置き換えられないほど推敲されている。:『日本語の古典』より 2024.04.07 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd 書き直す / 削る辰濃和男 『文章のみがき方』 より 文章を推敲し書き直すことは、とても重要である。文章の細かいところまで目を通し確認する必要がある。そして、必要のない文章は削ってしまうことも、重要である。文章は削れば削るほど、残っている部分を際立たせる効果がある。: 『文章のみがき方』より 2024.04.06 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd 疎外された少女に雪解けが / もうひとつのこころの動きが柳田邦男 『人生の一冊の絵本』より 今回、紹介されている絵本たちは、一つはコンプレックスを持っている子どもが、友達との関係からそれを乗り越えていく絵本。もう一つは、子どもたちの”心の秘密“、”もう一人の自分“を描いている絵本たちである。:『人生の一冊の絵本』より 2024.04.05 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd 好色一代男ーー近世的なプレーボーイ山口 仲美 『日本語の古典』 より 井原西鶴の『好色一代男』の文章は、横滑りするように流れる文章である。このような文章は、相手に執着しないことが「粋」だとばかりに、多くの女たちと刹那的に明るくおかしく遊ぶ主人公の世之介を描くためには最適な文章であった。:『日本語の古典』より 2024.04.04 Reading Journal 2nd