Reading Journal 2nd

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聞く技術 聞いてもらう技術 本質編
東畑開人 『聞く技術 聞いてもらう技術』 より

この本は、絶望や孤独を他者に預けることが出来る事。そしてそうすると心に希望ができ、つながりの感覚が生じることを説明するために書かれた。その本質は、「なにかあった?」と尋ねること、「ちょっと聞いて」と言ってみることにある。:『聞く技術 聞いてもらう技術』より
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猫を愛した禅僧(後半)
田中 貴子 『猫の古典文学誌』 より

有名な禅の公案に「南泉斬描」がある。これは、南泉が猫で争っている弟子に「猫について何か言ってみよ。さもなくば猫を斬る」と言って、答えられない弟子の前で猫を斬ったという話である。南泉は猫を斬ることにより執着や自他の対立を斬ったのである。:『猫の日本文学誌』より
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落ち葉たちの円舞曲 / 葉っぱの旅、なんと深い感動が・・・・
柳田邦男 『人生の一冊の絵本』より

日本の絵本では、紅葉を題材にした本が多いが、欧米では紅葉というよりは落ち葉を描いた本が多い。前半では、そのような落ち葉を題材にした絵本を四冊取り上げている。そして後半は、表紙にカエデの葉一枚を大きく描いた二つの作品を紹介する。:『人生の一冊の絵本』より 
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誰が聞くのか(後半)
東畑開人 『聞く技術 聞いてもらう技術』 より

対話が成立せず相手と対立してしまうときは、自分の苦しい気持ちを、第三者に「聞いてもらう」必要がある。また、反対に他の苦しんでいる人の話を「聞く」ことも大切である。社会はこの「聞く」と「聞いてもらう」の循環で成立している。:『聞く技術 聞いてもらう技術』より 
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猫を愛した禅僧(前半)
田中 貴子 『猫の古典文学誌』 より

室町時代になると勢力を増した禅宗の僧も猫を飼い、可愛がった。禅の僧侶たちは、猫をその詩句に多く残した。猫が画題になっているものがあり、禅の教養と関連付けられる。しかし、それだけではなく、猫との暖かい関係を示したものも多い。:『猫の日本文学誌』より
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花のいのち、人のいのち、しみじみと / 森を守った物語
柳田邦男 『人生の一冊の絵本』より

絵本の中には大人が読むと一味も二味も深い味わいの出てくる不思議なものがある。前半では、そのような絵本が二冊紹介されている。そして後半では、柳田邦夫が親近感を持っている木や森をモチーフとした絵本を四冊紹介されている。:『人生の一冊の絵本』より 
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誰が聞くのか(前半)
東畑開人 『聞く技術 聞いてもらう技術』 より

聞くことが出来なくなる時は、相手が悪魔的に見えた時である。その時、相手とかつてのトラウマが重なってしまう。しかし、本当はそんなに悪い人でないことも多い。そういう時は中立の第三者に聞いてもらうことが必要である。:『聞く技術 聞いてもらう技術』より
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金沢文庫の猫
田中 貴子 『猫の古典文学誌』 より

北条実時が建てた図書館「金沢文庫」の周辺には、金沢猫という猫がいた。その猫は、中国から輸入される本を守るために選別され船に乗って日本までやってきた猫である。そしてその子孫は、特別な猫として名物となりその伝承は昭和三十年代まで続いた。:『猫の日本文学誌』より
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木は見ている、人の生涯を / 木に育まれる人間のこころ
柳田邦男 『人生の一冊の絵本』より

人は木や森を見るという考え方しかしないが、実は木や森に見られている存在でもある。前半では、そこを気づかせてくれる絵本を二冊紹介している。後半は、絵本の擬人化、つまり動物や木の方から人間を見るという視点で描かれた絵本を二冊紹介している。:『人生の一冊の絵本』より
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聞くことのちから、心配のちから(その4)
東畑開人 『聞く技術 聞いてもらう技術』 より

「世間知」の正体は、「ふつう」という言葉が使われるときである。この「ふつう」は否定と別の形に変えようとして使われたとき「毒」となるが、抱擁と肯定に使われるとき「薬」になる。「ふつう」が理解に使われるとき人は少しずつだが変る。:『聞く技術 聞いてもらう技術』より