Reading Journal 2nd

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[レビュー]『あつあつを召し上がれ』
小川 糸 著

人生にはいろいろな人生があり、そしてその人生に刻まれた特別な料理がある。この本はそんな人生に寄りそう料理を中心とした七つの短編集である。どの料理にもどの話にも、小川糸のスパイスが効いていて、あなたの心を温めてくれる。:『あつあつを召し上がれ』より
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隠喩 / 直喩 
瀨戸 賢一 『日本語のレトリック』 より

「雪は、美しい花だ」という時、「美しい花」は「雪」の隠喩である。隠喩は比喩の中の比喩であり、ズバリ喩える。そして隠喩は、言葉の飾りではなく思考そのものときもある。次に「雪は、美しい花のようだ」というとこれは直喩である。:『日本語のレトリック』より
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素直に聞くのが極意 / 聞き上手には上下関係なし
東山紘久 『プロカウンセラーの聞く技術』 より

前半は、「素直に聞くこと」である。これは、相手のことは相手の思いのままに聞き、自分の思いは相手が聞くまで胸にしまっておくだけである。しかし簡単なようで難しい。後半は、上の立場の人の話の聞き方について。:『プロカウンセラーの聞く技術』より
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あとがき
田中 貴子 『猫の古典文学誌』 より

著者がこの猫の本を書く動機は、今まで猫の本で文献を中心としたものが意外なことになかったからであるとしている。また改訂にあたっては猫を素朴に礼賛するのではなく書き留められるだけの理由があった、という姿勢に改めたと言っている。:『猫の日本文学誌』より
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レトリックへの誘い
瀨戸 賢一 『日本語のレトリック』 より

レトリックとは、「弁論術」のことで、「説得する」という面と「表現の魅力」という面がある。表現の魅力のレトリックも単なる文章の飾りでなく、人の思考を表す根源的な表現方法であり、その魅力的な言い回しは説得するという面ともつながる。:『日本語のレトリック』より
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相手の話に興味をもつ / 教えるより教えてもらう態度で
東山紘久 『プロカウンセラーの聞く技術』 より

カウンセラーは相手の話に尽きない興味を持つ。それは、話の内容ではなく、どうしてそのように感じるかに興味を持つのである。そして、「その人の心は、その人にしかわからない」ので、どのような話でも否定せずに興味を持って聞く。:『プロカウンセラーの聞く技術』より
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[レビュー]『新装版 ペルーからきた私の娘』
藤本和子 著

藤本和子のこのエッセーは、表題の『ペルーからきた私の娘』と他の二つの話からなる。どれもめったに起こらないような話だが、でも大事件が起こるというわけでもない。そしてそれが日常の延長として淡々と語れている。:『ペルーから来た私の娘』より
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漱石先生、猫見る会ぞなもし
田中 貴子 『猫の古典文学誌』 より

「吾輩は猫である」の猫のモデルは、漱石家に迷い込んだ黒猫である。しかし、漱石自身が猫好きであったかどうかについては、はっきりしていない。そのころ日本で初めての猫の品評会が上野精養軒であった。夏目漱石はその審査員として名を連ねている。:『猫の日本文学誌』より
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[読書日誌]『日本語のレトリック』
瀨戸賢一 著 [全18回]

レトリックとは、「言葉のちょっとした言い回し」で魅力的な、説得力のある、文学的な表現である。このレトリックは、基本的に人種や文化を越えて平等である。外国のレトリックにあるパタンはそのまま日本語にも使うことができる。:『日本語のレトリック』より
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質問には二種類ある / 情報以外の助言は無効
東山紘久 『プロカウンセラーの聞く技術』 より

質問には、客観的な質問と主観的な判断が必要な質問がある。このうち前者の質問には答えても良いし、助言も有効だが、後者の質問は、その答えは、人により異なるため本来なら答えられない。このような質問は重要だが答えられない質問である:『プロカウンセラーの聞く技術』より