Reading Journal 2nd

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なぜ子どもはことばが習得できるのか(前半)
白井恭弘 『外国語学習の科学』より

年齢が外国語の習得に非常に大きな影響をあたえる。これについて「臨界期仮説」(外国語学習には、この時期を過ぎると学習が不可能になる期間がある)という仮説がある。この仮説については、それがあるかどうかを含め多くの議論がある。:『外国語学習の科学』より
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提喩 / 誇張法 
瀨戸 賢一 『日本語のレトリック』 より

前半の「提喩」は、類と種の関係にもとづいて意味範囲が伸び縮みする現象で、言葉の本質に根差している表現である。後半の「誇張法」は、極端に大げさな言い方をする表現法で、驚きの分をことばで上乗せするという、自然な動機から生まれる。:『日本語のレトリック』より
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共感とは芝居上手 / LISTENせよ、ASKするな
東山紘久 『プロカウンセラーの聞く技術』 より

聞き手には「共感性」が必要である。しかし、この共感性は行き過ぎると聞き手が話し手と同一視してしまい現実がわからなくなる。聞き手は話し手の気持ちを感じるが、話し手と同じ立場でないことをわきまえなければならない。:『プロカウンセラーの聞く技術』より
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母語を基礎に外国語は学習される(後半)
白井恭弘 『外国語学習の科学』より

母語の転移は、どのような条件で転移が起こりやすいか、研究である程度分かっている。このことは、「言語項目の典型性」が重要な役割を担っている。特に転移が強い領域に発音などの音声面がある。また母語の文化も明らかに転移する。:外国語学習の科学』より
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くびき法 / 換喩 
瀨戸 賢一 『日本語のレトリック』 より

「くびき法」は、「服装の乱れは、心の乱れ」のように「同じ表現でその意味が異なる」というレトリックである。そして換喩(メトニミー)は、意味を横滑りさせ、空間的な結びつきや時間的な結びつきで表現するレトリックである。:『日本語のレトリック』より
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相手の話は相手のこと(わかるが勝ち) / 評論家にならない
東山紘久 『プロカウンセラーの聞く技術』 より

聞き上手になるには「相手の話は相手のこと」として客観的な立場で、しかも共感をもって話を聞く必要がある。このことは難しく客観的になりすぎると、自我関与度が低くなり、相手に寄り添えない。寄り添おうとすると、尋ねるになってしまう。:『プロカウンセラーの聞く技術』より
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母語を基礎に外国語は学習される(前半)
白井恭弘 『外国語学習の科学』より

ある言語の習得の難しさを決めているものの一つに「言語間距離」がある。日本語と英語は言語間距離が離れているため、日本人は英語の習得にハンディキャップを追っている。この言語間距離と習得の難しさの問題は、母語の知識の「転移」が関係している。:『外国語学習の科学』より
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擬人法 / 共感覚法 
瀨戸 賢一 『日本語のレトリック』 より

擬人法は、人でないものを人に見立てて表現するレトリックで、隠喩の一種である。隠喩であるがこのような例が多いため特別扱いされている。また、共感覚法は、ある感覚に対する表現が他の感覚の表現を借りて表されるレトリックである。:『日本語のレトリック』より
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寡黙と「いま・ここ」の感覚 / 嘘はつかない、飾らない(オープンということ)
東山紘久 『プロカウンセラーの聞く技術』 より

聞き上手は、寡黙であることが必要である。そして人の話を聞くときは「いま・ここ」の感覚を持って聞く必要がある。また、人は相手がオープンだと話がしやすい。オープンであるということは、偏見を持たずに素直に受け入れることである。:『プロカウンセラーの聞く技術』より
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[読書日誌]『外国語学習の科学』
白井恭弘 著 [全17回]

本書は、「第二言語習得(=SLA)」に関する研究を通して、なぜ母語は皆習得できるのに、外国語の習得には差が大きく出るのかなどを解説し、そして、どのような外国語学習が効果的でどのような人が成功するのかについての研究の成果も紹介している。:『外国語学習の科学』より