Reading Journal 2nd

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母語を基礎に外国語は学習される(前半)
白井恭弘 『外国語学習の科学』より

ある言語の習得の難しさを決めているものの一つに「言語間距離」がある。日本語と英語は言語間距離が離れているため、日本人は英語の習得にハンディキャップを追っている。この言語間距離と習得の難しさの問題は、母語の知識の「転移」が関係している。:『外国語学習の科学』より
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擬人法 / 共感覚法 
瀨戸 賢一 『日本語のレトリック』 より

擬人法は、人でないものを人に見立てて表現するレトリックで、隠喩の一種である。隠喩であるがこのような例が多いため特別扱いされている。また、共感覚法は、ある感覚に対する表現が他の感覚の表現を借りて表されるレトリックである。:『日本語のレトリック』より
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寡黙と「いま・ここ」の感覚 / 嘘はつかない、飾らない(オープンということ)
東山紘久 『プロカウンセラーの聞く技術』 より

聞き上手は、寡黙であることが必要である。そして人の話を聞くときは「いま・ここ」の感覚を持って聞く必要がある。また、人は相手がオープンだと話がしやすい。オープンであるということは、偏見を持たずに素直に受け入れることである。:『プロカウンセラーの聞く技術』より
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[読書日誌]『外国語学習の科学』
白井恭弘 著 [全17回]

本書は、「第二言語習得(=SLA)」に関する研究を通して、なぜ母語は皆習得できるのに、外国語の習得には差が大きく出るのかなどを解説し、そして、どのような外国語学習が効果的でどのような人が成功するのかについての研究の成果も紹介している。:『外国語学習の科学』より
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[レビュー]『あつあつを召し上がれ』
小川 糸 著

人生にはいろいろな人生があり、そしてその人生に刻まれた特別な料理がある。この本はそんな人生に寄りそう料理を中心とした七つの短編集である。どの料理にもどの話にも、小川糸のスパイスが効いていて、あなたの心を温めてくれる。:『あつあつを召し上がれ』より
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隠喩 / 直喩 
瀨戸 賢一 『日本語のレトリック』 より

「雪は、美しい花だ」という時、「美しい花」は「雪」の隠喩である。隠喩は比喩の中の比喩であり、ズバリ喩える。そして隠喩は、言葉の飾りではなく思考そのものときもある。次に「雪は、美しい花のようだ」というとこれは直喩である。:『日本語のレトリック』より
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素直に聞くのが極意 / 聞き上手には上下関係なし
東山紘久 『プロカウンセラーの聞く技術』 より

前半は、「素直に聞くこと」である。これは、相手のことは相手の思いのままに聞き、自分の思いは相手が聞くまで胸にしまっておくだけである。しかし簡単なようで難しい。後半は、上の立場の人の話の聞き方について。:『プロカウンセラーの聞く技術』より
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あとがき
田中 貴子 『猫の古典文学誌』 より

著者がこの猫の本を書く動機は、今まで猫の本で文献を中心としたものが意外なことになかったからであるとしている。また改訂にあたっては猫を素朴に礼賛するのではなく書き留められるだけの理由があった、という姿勢に改めたと言っている。:『猫の日本文学誌』より
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レトリックへの誘い
瀨戸 賢一 『日本語のレトリック』 より

レトリックとは、「弁論術」のことで、「説得する」という面と「表現の魅力」という面がある。表現の魅力のレトリックも単なる文章の飾りでなく、人の思考を表す根源的な表現方法であり、その魅力的な言い回しは説得するという面ともつながる。:『日本語のレトリック』より
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相手の話に興味をもつ / 教えるより教えてもらう態度で
東山紘久 『プロカウンセラーの聞く技術』 より

カウンセラーは相手の話に尽きない興味を持つ。それは、話の内容ではなく、どうしてそのように感じるかに興味を持つのである。そして、「その人の心は、その人にしかわからない」ので、どのような話でも否定せずに興味を持って聞く。:『プロカウンセラーの聞く技術』より