2025-12-08

Reading Journal 2nd

[レビュー] 『李陵 山月記』 (前半)– 「光と風と夢」「山月記」
中島 敦 著

中島敦の「光と風と夢」と「山月記」は、対照的な作品である。中島は前者においてその特異な才能を伸び伸びと発揮しそれは、中島の遠心的な試みと捉えられる。反対に『山月記』は、そのエネルギーが求心的な方向となり、両者を一体として中島文学がある。:『李陵 山月記』より