2025-09

Reading Journal 2nd

神道の形成と仏教 — 神仏の関係(その3)
末木 文美士 『日本仏教再入門』より

古代における神道は、宗教と呼べるような体系を持たなかった。しかし、日本の神道はアジアの他の地域と違い、仏教に取り込まれず一定独自性を持った。そして、その後伊勢神道などの発達や天皇論との結びつきなどあり独自に発達する。:『日本仏教再入門』より
Reading Journal 2nd

戦局悪化のなかの海没死と特攻 — 死にゆく兵士たち(その2)
吉田 裕 『日本軍兵士』より

絶望的抗戦期に特有の死のありようとして「海没死」と「特攻」がある。「海没死」は、艦船の沈没に伴う死者で、35万人を数えた。特攻は、航空機ごと敵戦艦に体当たりすることである。しかし飛行機の翼の揚力により通常の攻撃より破壊力は弱かった。:『日本軍兵士』より
Reading Journal 1st

[再掲載]『ふらんす』2005OCTOBRE

(初出:2005-10-23)の再掲載:『ふらんす』2005OCTOBRE
Reading Journal 2nd

天、人間、ゾウ — 『プリニウスの博物誌』 (前半)
イタノ・カルヴィーノ 『なぜ古典を読むのか』 より

プリニウスの『博物誌』は、現存する最古の百科全書である。その本は古代人の知識についての辞典として、もしくは珍奇な事物を拾い読みするものとして読まれてきた。しかしカルヴァ―のはもっとゆったりとした読み方もあると言っている。:『なぜ古典を読むのか』より
Reading Journal 2nd

義人ヨブ、その試練(二)
浅野 順一 『ヨブ記 その今日への意義』より

第一と第二の試練で、ヨブはサタンに勝った。それは神の勝利であった。しかしサタンは尚も反論する。人間はエゴイストなので、自分の命のためには何でも捨ててしまうというのである。そしてヨブの全身を悪性の腫瘍で覆ってしまう。:『ヨブ記 その今日への意義』より
Reading Journal 2nd

神仏習合の形成 — 神仏の関係(その2)
末木 文美士 『日本仏教再入門』より

宗教としての神道は、基本的には近代に源流を持つ。古代の神道は宗教というほどの体系はなく神に対する崇拝、儀礼であった。そして神道の理論は仏教の影響を受けながら成立した。その最も成熟したものが「本地垂迹説」である。:『日本仏教再入門』より
Reading Journal 2nd

膨大な戦病死者と餓死 — 死にゆく兵士たち(その1)
吉田 裕 『日本軍兵士』より

アジア・太平洋戦争、特に絶望的抗戦期の特徴は、その戦病死者の割合である。それは70%にまで及んだという史料がある。そして戦病死の多くの割合を占めたものが、餓死であった。日本軍は補給路を断たれ食料の調達ができずに多くの餓死者を出した。:『日本軍兵士』より
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義人ヨブ、その試練(一)
浅野 順一 『ヨブ記 その今日への意義』より

信仰心の篤いヨブは幸せな生活をしていた。その信仰心を神は褒めたがサタンは、幸せで無くなっても神を信じましょうかという。そしてサタンはヨブの財産と家族を奪う。しかし、「ヨブは罪を犯さず、また神に向かって愚かなことをいわなかった」:『ヨブ記 その今日への意義』より
Reading Journal 2nd

近代の神仏関係 — 神仏の関係(その1)
末木 文美士 『日本仏教再入門』より

現在、宗教と位置づけられる神道は、古くは仏教と神仏習合していた。それが近世後半に日本独自の神道の運動が起こり、明治維新により仏教と別れて国家神道となった。そして仏教がイエを単位とし、神道が地域の共同体を基盤とする神仏補完関係となる。:『日本仏教再入門』より
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[再掲載] 愛の告白の言語学
秋月高太郎 『ありえない日本語』より

(初出:2005-04-29) の再投稿:愛の告白の言語学 秋月高太郎 『ありえない日本語』より