2024-06-04

Reading Journal 2nd

猫を愛した禅僧(後半)
田中 貴子 『猫の古典文学誌』 より

有名な禅の公案に「南泉斬描」がある。これは、南泉が猫で争っている弟子に「猫について何か言ってみよ。さもなくば猫を斬る」と言って、答えられない弟子の前で猫を斬ったという話である。南泉は猫を斬ることにより執着や自他の対立を斬ったのである。:『猫の日本文学誌』より