Reading Journal 2nd 「春」と「修羅」のはざまで(前半)北川前肇 『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』 より 賢治は東京へ家出をしたころから本格的に創作活動が始まった。そして帰宅後に『春と修羅』を出版する。この詩集の中で、賢治は自分の中の葛藤、修羅を自覚する。それは父・正次郎へ恩義と反発という二律背反な感情であった。:『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』より 2024.02.29 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd 源氏物語ーー言葉に仕掛けられた秘密山口 仲美 『日本語の古典』 より 『源氏物語』で紫式部は、主だった人物について、「喩え」「擬態語」などを綿密に使い分けて、各々の特徴を示している。さらに、事物を巧みに人物との関連付けを行っている。この二つの操作を見事にこなして、紫式部は、壮大なロマンスをを作り上げた。:『日本語の古典』より 2024.02.28 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd 五〇年後のあとがきエルンスト・H・ゴンブリッチ 『若い読者のための世界史』 より 著者による50年後のあとがきには、第一次世界大戦が終わってからの世界の変化が書かれている。その間に、第二次世界大戦が起こり、て、ユダヤ人の大虐殺があり、そして原子爆弾も生まれた。それでも著者は、「よりよい未来」を期待して終えている:『若い読者のための世界史』より 2024.02.27 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd 「法華経」との出会い(後半)北川前肇 『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』 より 宮沢賢治は「赤い法華経」を読んで感動し、浄土真宗から法華経に改宗した。そこには法華経が、「人々の苦しみと向き合う」ことを本幹としている部分に惹かれたことと、もう一つ父との確執もあった。:『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』より 2024.02.26 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd 枕草子ーーエッセイストの条件山口 仲美 『日本語の古典』 より 『枕草子』は清少納言が中宮定子に出仕した日々をつづったエッセイである。どれも明るいが、そこにはある種の虚構が施されている。定子はそのころ徐々に凋落し始めていた。また、その各段はどれも清少納言の鋭い観察力や好奇心に満ちている。:『日本語の古典』より 2024.02.25 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd 世界の分配エルンスト・H・ゴンブリッチ 『若い読者のための世界史』 より ヨーロッパ各国の工業化が進むと、自国の製品を売る市場として、また原材料の供給地として植民地を持つことが、重要になる。そしてその分配が終わってしまったとき、各国は軍拡競争を始めた。やがて第一次世界大戦がはじまる。:『若い読者のための世界史』より 2024.02.24 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd 「法華経」との出会い(前半)北川前肇 『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』 より 宮沢賢治は、花巻の裕福な家に生まれた。生家は、浄土真宗の熱心な信徒で健治も仏教に親しみながら育つ。そして盛岡高等農林学校への進学前に出会った『法華経』に感動し、以後法華経に帰依する。そして健治の作品には法華経が大きく影響している。『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』より 2024.02.23 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd 落窪物語ーーセリフから人物が見える山口 仲美 『日本語の古典』 より 『落窪物語』は、継子いじめの物語である。継母は姫を一段低い部屋(落窪)に住まわせて意地悪をするが、最後には姫は幸せになる。ここで、著者は、継母の乱暴なセリフを通して、その粗野で攻撃的な一面が造形されているとしている。:『日本語の古典』より 2024.02.22 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd ヨーロッパに生まれたふたつの国エルンスト・H・ゴンブリッチ 『若い読者のための世界史』 より 市民革命後のヨーロッパは、大公領、王国、侯国、共和国などのつぎはぎで、まだ、イタリアやドイツはなかった。そして、イタリアは、カミロ・カヴールとガリバルディの活躍により統一され、ドイツはプロイセンのビスマルクの活躍で統一された。:『若い読者のための世界史』より 2024.02.21 Reading Journal 2nd
Reading Journal 2nd [読書日誌]『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』北川前肇 [全14回] この本は、宮沢賢治の一生やその作品を、健治の信仰であった法華経から解き明かそうとするものである。著者の北川は、小学校卒業後仏門に入り、題目を唱える生活の中、健治の作品に触れ健治の生き方を問い続けていた人である。『宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる』より 2024.02.20 Reading Journal 2nd